みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

修道院跡と晩春の山

2018年04月10日 | 俳句日記

朝の散歩の時に、小笹の中央公園から、
頻りに目白と四十雀のさえずりが聴こえ
ていた。
昼時に弁当と双眼鏡を携え上ってみた。

その昔、修道院があった所だけに、佇い
が静謐でいい。
公園に整備される際、出来るだけの樹木
を残しておいたのだろう。

建物があった処だけは、広く芝生が貼ら
れて、

ヘリポートにも使えそうな構えである。
防災公園の機能を持たせているのかも知
れない。
そう言えば、頂上でも水道水が使えた。


周りは広葉樹の原生林のようだ。
カシやクヌギのなどのブナ科の木々が、
雄花序を垂らし、暮の春らしく実りの秋
に向けて準備を始めていた。


ヤナギ科の木も見える。


花と言えば、シモツケの花ばかりが目に
止まった。




頂上までの作業用道路に、カナメモチが
外柵として植えられていたのが、唯一の
色彩であった。


修道の場が、この様に清楚に残されてい
るのは有難いことだ。
魂が込められていたからであろう。

〈清々と 道尼もゐたり 暮の春〉放浪子
季語・暮の春(春)

4月10日〔火〕晴れ
子規が鳴きそうな陽気であった。
東北はまだ春の盛りであろう。

福島はゴールデンウィークがお勧めだ。
梅雨時の夜陰に聴いた、子規の声は終生
忘れない。
風評被害の只中であった。

今日の鳥の収穫は、四十雀だけだった。
森の中で目白を探すのは容易では無い。
天気の良い日に、また登ってみよう。