塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

広重「江戸百」今昔 京橋竹がし

2007-09-02 06:15:15 | 江戸百・今昔
 一立斉広重の「名所江戸百景」の全作品の中で1景挙げろと、
言われたら、58景「大はしあたけの夕立」か、1景「日本橋雪晴」の
2点が口につくだろう。「大はし・・・」に決まるかな。
 今回取り上げる安政4年(1857)12月の改印がある76景
「京橋竹がし」は、浮世絵研究家の中で評判が高く、名作であると
強く推される方もいる。それは、橋脚とバックに並ぶ竹のラインで
あるという。
 日本橋を中央通り・東海道方面にスタートし、京橋川が横切り、
最初に架かる橋が京橋だった。橋の高欄の柱には金属の擬宝珠が
被さっている。これは、江戸城内の各御門に架かる橋以外では、
日本橋と京橋のみ許されたものだったそうだ。
 竹がしとは、竹河岸のことで、この橋から下流の北側に
竹問屋が軒を並べていてた。
 その木造の京橋は、明治5年の大火で焼け落ち、3年後の
明治8年に石造りの橋が再建された。そして、1959年に京橋川が
埋め立てられ、京橋も撤去されている。
(中央区京橋3丁目1番地辺り)

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