塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

広重「江戸百」今昔 王子不動瀧

2007-10-24 06:37:23 | 江戸百・今昔
 安政4年(1857)9月の改印がある「江戸百」49景
「王子不動瀧」(おうじふどうのたき)。
 王子辺りを流れる石神井川は、滝野川や音無川とも呼ばれ、
川底が大きくえぐれ、渓谷がつくられていた。急な流れの川で
滝もいくつかあり、川の南側に正受院というお寺の裏手に、
大きな滝が流れ落ちていた。その滝壺の裏に不動明王を祀る
祠があり、その滝を「不動滝」と呼んだ。
 絵は、不動滝がデフォルメされて壮大に描かれているが、
このあたりは広重特有の誇張である。滝壺の淵では滝浴み
(たきあみ)をする姿が見られる。滝浴みは、江戸の頃、
夏の涼を求める水遊びとして、当時流行っていたようだ。
(北区滝野川2丁目5番地辺り)

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