塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

ミュージアム巡り 発明のチカラ 豊田式自動織機

2010-11-18 06:23:34 | ミュージアム巡り
 明治の中期にはいると日本の経済は不況から急速に回復し、株式
会社の設立とその投資に沸き立ってきて、これがいわゆる企業勃興
期を迎えることになる。
 明治23年、豊田佐吉は木製の人力織機を発明。この機械は従来
のものと比べ、5割ほどの能率のアップが図られたという。さらに、
明治29年には日本初の動力織機「豊田式汽力織機」を発明し、外
国製のものより安価で、また性能も従来の20倍の生産力を誇った。
 この発明・成功により織機の改良が加えられ、自動織機の開発が
進められていく。
 大正13年には完全な無停止杼換式豊田自動織機(G型)が発明
されると、世界からも注目を集め、当時の織機のトップメーカー・
プラット社(イギリス)が昭和4年に豊田と特許譲渡を受ける契約
を結んでいる。
 これが契機となり、豊田は“世界のTOYOTA”へ繋がる自動車産
業へ発展させていく。
(千代田区北の丸公園3-2)