塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

ミュージアム巡り 発明のチカラ 人力車

2010-11-04 06:29:01 | ミュージアム巡り
 文明開化の象徴として知れ渡る「人力車」は、特許制度と深く関
わった発明品。人力車の発明は諸説あるものの、和泉要助、鈴木徳
次郎、高山幸助の3人が挙げられる。
 この3人は、明治3年に東京府に人力車の製造と営業の許可を願
い出て、日本橋で始めると爆発的な人気を呼び、翌年には東京府下
で1万車両以上が稼働したという。
 ところが人力車は専売特許条例(明治18年)時に出願したもの
の、すでに世に普及していたことで特許を得ることが出来なかった。
この事件により、発明者がその恩恵に恵まれなかったことで、特許
制度の創設が急がれている。
 明治30年代に入ると国内で20万車両となり、海外への輸出も活
発となる。この普及により発明者3名には功労として一時金が下
賜されている。
(千代田区北の丸公園3-2)