塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

街を巡る 再び馬車道辺り 牛馬飲水槽

2009-04-24 06:28:11 | 街巡り_09
 馬車道通りからチラリと見えた赤煉瓦造りの洋館風建物、少し気
になったので路地を進む。
 建物は「馬車道十番館」で、明治期の洋風館の建築様式を模倣し
て1970年に立てられたもの。先ほどの日本瓦斯社中の創業者であ
る高島嘉右衛門の旧宅地だったところだ。1階が喫茶室、2階が英
国風パブ、3階がレストラン、4階が宴会場になった飲食ビル。
 新しいビルであったが、エントランスに大正から昭和初期の面影
を残すものがあった。それは「牛馬飲水槽」。当時、横浜は生糸の
運搬等の陸上交通に牛や馬が使用されており、その飲水水槽として
1917年に現在の磯子区八幡橋近くに設けられたもの。その他に、
生糸検査所や高島町駅前、久保山ガードそばに設置されていたとい
う。当時の荷馬車協会には3,000頭の牛馬が登録されていた。
 エントランスには古い電話ボックスや小さな大砲などもあった。
(横浜市中区常盤町5-67)
牛馬飲水水槽  小大砲