続いて横浜第二合同庁舎の北隣りにポツンと取り残されたビルが
ある。これが「帝蚕倉庫事務所」で1926年に旧横浜生糸検査所倉
庫事務所として竣工。当時はここに横浜に集まる全ての蚕糸物を一
括管理される倉庫があった。現在は当事務所ビルと倉庫棟が残って
いるだけだ。
ビルの壁面をよく見ると凸部に煉瓦風のタイルが貼られており、
凹部にはコンクリートの地肌がそのまま。このスタイルは設計者の
遠藤於菟(おと)の意匠。
少し離れたところに同倉庫があったが、周りは工事中で近くまで
行けなかったので、遠目からの撮影となった。
(横浜市中区北仲通5-57)
事務所玄関 帝蚕倉庫