☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

「内田裕也&フラワーズ」のこと

2016年09月28日 12時53分45秒 | 好きなアーティスト
タイガース、スパイダーズ、ブルーコメッツらが大活躍した、グループサウンズ(GS)の大ブーム。1966-69年ころのことでした。その中に、キラリと光るこんなグループがいました。

「内田裕也&フラワーズ」・・裕也さんプロデュースでGS界に登場(1969年1月レコードデビュー)した、画期的で本格的なロックバンド。
1970年に「フラワー・トラベリン・バンド」へと形を変え解散、活動期間は短かったものの、残したインパクトは大きいです。
この写真は、彼らの唯一のアルバム「Challenge!」。



このバンドでまずみんなの印象に残るのは、日本の女性ロックシンガーの草分けである麻生レミさんのボーカルと思います。
それと、リーダーでシンガーなのに何もしない、だけどステージにいる裕也さんのことも忘れられません(笑)。

しかし、このフラワーズのすごいポイントはこれだけではありません。
僕が皆さんにぜひ知ってほしいのは、小林勝彦さんのペダルスチールギターです。
本来ウエスタン用のこの楽器を、普通のギターのチョーキングやビブラートのように駆使し、オーバードライブをかけ、ワウペダルを使ったブルージーでサイケでカッコいい演奏は、完全なロック。
しかも、歌心とアイディアあふれるアドリブソロは長尺に及んでも聴く者を飽きさせない見事なものでした。
スチールギターをロックとして弾ききったプレイヤーとして歴史に残る人物であり、もっと評価されていいと思います。

スパイダーズ初期にバリバリのペダルスチールギターを弾いた大野克夫さんもすごかったですが、小林勝彦さんの個性と語り口も、別種のすごみがありました。

そしてもうひとつは、フラワーズのリズム隊の貢献。
特に橋本健さんのベースは、バンドをあおり、能動的にナビゲートする素晴らしいもので、ドラムの和田さんとのコンビはロックバンドのリズム隊として鉄壁なものがありました。

Youtubeには日活映画「無頼・殺せ」でのゴーゴークラブでの演奏シーンがupされています。
リンクを貼りますが、フラワーズの素晴らしくカッコいい演奏が楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=GOx4jBdw1hM
フラワーズは日活映画用に多数録音を残しており、それらを集めたCD「Mera...Mera Mera」(2001)で彼らの素晴らしい演奏を聴くことができます。
ちなみにこの演奏は「Mera...Mera Mera」に収録されていませんが、他の長尺インストルメンタルが収録されており、これがまた強烈にシビレるカッコよさです。
https://www.amazon.co.jp/Mera%E2%80%A6Mera-Group-Sound-Original-Cinema/dp/B00005HSWR

今日、新橋「ZZ」で、橋本健さん・和田ジョージさんをゲストに迎えたイベント『ダディ竹千代と中村俊夫の日本ロック昔ばなし⑧ 』があります。
僕は残念ながら行けませんが、楽しいイベントになるでしょう♪
2016年9月28日(水) 18:30(OPEN)/19:30(START) 料金:¥2,100(予約)/¥2,600(当日) ※別途ドリンク代
新橋ZZ  http://www.zzpad.com/
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