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夕庵にて

スマホでパチリ・・・
ときどき写真と短歌を

法事を終えて

2016年03月23日 | お出かけ
義父の27回忌の法事を無事務めた。もう27年、まだ27年と亡き人はいつも身のまわりに居て見守っていてくれるように思う。特に義父は口数の少ない寡黙で無欲な父であったように思う。

久しぶりに娘宅のtetoに会いに行った。相変わらずの熱烈な歓迎のキス。



朝夕のお散歩は私の役目で近所を散歩する。残念ながら桜はまだまだ蕾は固い。
遊歩道にはなぜか黄色い花が咲いていた。





今度はいつ会えるかな?
動物は駆け引きがなくて純真そのもの、3日間は腕枕をして朝までぐっすり・・・
こちらもほんのり暖かい体温に癒されて日ごろのストレスも発散したようだ。

『花妖譚』 司馬遼太郎著

2016年03月14日 | 
先日訪れた司馬遼太郎記念館で購入した『花妖譚』を読んだ。




 花ひとつひとつにまつわる若き日の幻想小説である。歴史小説家らしく中国の花を

取り上げている。芥子も牡丹も沈丁花も中国渡来の花だ。

日本の花としてはスイレン、菊、椿だろうか。スイセンにいたってはギリシャ神話から

森の美青年ナルキソスの恋、はじめて本当の恋を知って命を落とした湖の傍に咲いたのが

スイセンという。ここからナルシストを想像する。この本は本名の福田定一で出版された。

発表されたのは未生流家元の月間機関紙。このころから司馬遼太郎を名乗ることになる。

花に関係する雑誌を舞台にして幻想の世界に惹きつけられた若い小説家が花から妖しさを

感じたのは当然のことであったろう。

この本を序奏として彼の膨大なロマンあふれる歴史小説が誕生していく・・・・