aiko blog

Web blog

ティファニーで朝食を

2010-09-29 00:13:53 | Weblog
2~3日前、夜中にテレビで映画《ティファニーで朝食を》を放送していた。

私の好きな映画ベスト3に常に入っているのが、この《ティファニーで…》だ。

高校生の頃、淀川長治さんの映画祭か何かで、好きな映画を3つ書くというアンケートに応募したら、見事 当選して、映画の無料チケットが10枚当たったことがある。もちろん3つのうちの1つに《ティファニー…》も書いた。きっと淀川長治さんがオードリー・ヘプバーンの大ファンだったから、ヘプバーンの映画を書いた人を当選させてくれたのだと、当時の私は思っていた。今 思えば、淀川長治さんがアンケート用紙を読んで選んで…なんて、有り得ないよな。(^_^;)


話しは それたけど、《ティファニー…》は、セリフを覚えてしまうほど観た。アパートの上の階に日本人の おっちゃんが住んでいるのが、当時は なんだか 新鮮だった。ヘプバーンの髪型や、黒のタイトなワンピース、オレンジ色のコートや いろんな形の帽子などは、今 観ても素敵だ。
そして、スナック菓子のオマケの指輪に「何か彫ってほしい」と頼んだ2人に、ティファニーの店員の男性が、とっても粋で優雅な対応をするシーンがある。実際、そんな事は頼まれることもないだろうし、頼む人もいないだろうから、どんな対応をされるのかは わからないけれど、お客様の身になって、お客様が満足されるように、気持ちよく また ご来店いただけるような対応をすることが、真のサービスだと気づかせてくれる。

ヘプバーン演じる美しい女性は、ニューヨークで自由奔放に暮らしている。大金持ちとの結婚を夢みて、いろんなセレブ男と毎晩のようにデートしては、途中で男の前から消える というようなコトを繰り返している。ある日、彼女のアパートの上の階に越してきた、年上の金持ちマダムのパトロンを持つ小説家の卵の男性。嫌みなほど男前だけど、ちっとも お金持ちではない彼が、ラストシーンでヘプバーンにズバリと言うセリフが、高校生の私の胸に刺さった。怖がりな彼女に、キツい言葉を投げつける。私も怖がりだから、すごく胸に応えた。あのラストシーンを観て、私は少しだけ勇気を持てるように なった。自分の殻から、抜け出す勇気を もらえたような気がした。


映画って、観る時期にもよるけど、特に多感な時に観た映画には、すごく強い影響を与えられる。昔、仕事柄 たくさんの成功者や大金持ちに出会ったけれど、やはり若い時に観た映画に衝撃を受けて、その後の人生が変わったという人も少なくなかった。


小さなセリフでも、演じる俳優さんの表情1つで、ものすごく大きな意味が生まれる。人間は、悩み苦しんでいる時、うまくいっている時には見落としてしまうような些細なことに刺激を受けるものである。


またまた話しは大きくそれたが、久しぶりに観た《ティファニー…》は、隅々まで覚えていた映画のハズなのに、ところどころ忘れている箇所があり、新鮮だった。途中から観たので、もう一度 初めから観たいと思っている。


映画の中で、頭にバスタオルを巻いたヘプバーンが、窓際でウクレレを弾きながら歌う『ムーン・リバー』が、なんとも素敵です。
皆さんも機会があれば、一度 観てみて下さいね。
ヽ(´ー`)ノ