今月初め、『フジサンケイクラッシック』で18歳の石川遼が優勝した。
プレイオフで対戦した相手は、杉並学院高校の先輩でもある薗田峻輔プロ。
なかなか勝負がつかず、プレイオフ4ホール目、2人とも2オンしたものの、石川はバーディーチャンスを外しパー。(テレビ中継は、なんと ここで終わった。)バーディーパットを外した時、石川は とても悔しそうな表情をしていた。
しかし、その後だ。薗田もバーディーパットを外し、誰もが勝負は5ホール目に持ち越されたと思った瞬間、薗田が まさかのパーパットをも外し、石川遼の優勝が決まったわけだが、この薗田がパーパットを外した瞬間の石川の表情が男らしかった。
先ほどの自分のミスには、思いっ切り悔しそうな表情を見せた石川だが、薗田のミスに対し(相手がミスすれば自分が優勝する)神妙な面持ちでカップを見つめ、相手への敬意を持ち続けていた。
この日、ラウンド中 ラッキーなことが多かった薗田だから、勝負の神様は薗田の味方についているのだと思っていた。
一見するとバンカーに入ってばかりいる石川は、ピンチをチャンスに変えて勝ち抜いたように見えた。でも、よく見るとバンカーの砂が堅く、ボールがバンカーの中で沈むことなく転がっていた。石川は前夜の雨でバンカーが堅くしまっていることを知っていた。だからバンカーに入ったのではなく、バンカーに入れていたのだ。バンカーを避けるよりもバンカーに入れてしまった方がカップまでの距離が近く、グリーンも攻めやすかったからだ。
そんな風に自分の中に自分なりの戦略があって、計算通り見事2オンするも、パットでミスをした自分に対し、とても悔しい顔をして見せた。それは、わかるような気がする。でも相手に対しては、敬意を払う。このスポーツマンシップ。18歳にして、なんと素晴らしい精神。(今月17日に遼くんは19歳に なりました。)あの日の石川は、とても美しい顔をしていた。
そんな気持ちのいい男子を見ると、こちらも気持ちが良くなる。あと、最近は妻夫木聡が美しかった。
映画《悪人》で、深津絵里が最優秀女優賞を受賞した際、妻夫木くんは自分のことのように喜び「家族が すごい賞を もらったような気分」と言って、号泣していた。当の深津絵里の方が、きょとんとしていたぐらいだ。
あれは妻夫木くんが、あの《悪人》という映画の中で、初めて挑戦した殺人犯という役作りを通し、相当な苦労をしたからだと思う。それが、あの涙だったのではないだろうか?
来週《悪人》を観てみる つもりだけど、正直 観るか観るまいか悩んでいた。あの妻夫木くんの涙から、彼の気持ちの美しさを かいま見て、悩んでいた私も『やっぱり観てみよう』と思ったのだ。
人の喜びを自分の喜びのように感じられる心。
人の辛さを自分の辛さのように受け止められる心。
どちらも凄いと思う。
日本男子も棄てたもんじゃないね。(o^-')b
プレイオフで対戦した相手は、杉並学院高校の先輩でもある薗田峻輔プロ。
なかなか勝負がつかず、プレイオフ4ホール目、2人とも2オンしたものの、石川はバーディーチャンスを外しパー。(テレビ中継は、なんと ここで終わった。)バーディーパットを外した時、石川は とても悔しそうな表情をしていた。
しかし、その後だ。薗田もバーディーパットを外し、誰もが勝負は5ホール目に持ち越されたと思った瞬間、薗田が まさかのパーパットをも外し、石川遼の優勝が決まったわけだが、この薗田がパーパットを外した瞬間の石川の表情が男らしかった。
先ほどの自分のミスには、思いっ切り悔しそうな表情を見せた石川だが、薗田のミスに対し(相手がミスすれば自分が優勝する)神妙な面持ちでカップを見つめ、相手への敬意を持ち続けていた。
この日、ラウンド中 ラッキーなことが多かった薗田だから、勝負の神様は薗田の味方についているのだと思っていた。
一見するとバンカーに入ってばかりいる石川は、ピンチをチャンスに変えて勝ち抜いたように見えた。でも、よく見るとバンカーの砂が堅く、ボールがバンカーの中で沈むことなく転がっていた。石川は前夜の雨でバンカーが堅くしまっていることを知っていた。だからバンカーに入ったのではなく、バンカーに入れていたのだ。バンカーを避けるよりもバンカーに入れてしまった方がカップまでの距離が近く、グリーンも攻めやすかったからだ。
そんな風に自分の中に自分なりの戦略があって、計算通り見事2オンするも、パットでミスをした自分に対し、とても悔しい顔をして見せた。それは、わかるような気がする。でも相手に対しては、敬意を払う。このスポーツマンシップ。18歳にして、なんと素晴らしい精神。(今月17日に遼くんは19歳に なりました。)あの日の石川は、とても美しい顔をしていた。
そんな気持ちのいい男子を見ると、こちらも気持ちが良くなる。あと、最近は妻夫木聡が美しかった。
映画《悪人》で、深津絵里が最優秀女優賞を受賞した際、妻夫木くんは自分のことのように喜び「家族が すごい賞を もらったような気分」と言って、号泣していた。当の深津絵里の方が、きょとんとしていたぐらいだ。
あれは妻夫木くんが、あの《悪人》という映画の中で、初めて挑戦した殺人犯という役作りを通し、相当な苦労をしたからだと思う。それが、あの涙だったのではないだろうか?
来週《悪人》を観てみる つもりだけど、正直 観るか観るまいか悩んでいた。あの妻夫木くんの涙から、彼の気持ちの美しさを かいま見て、悩んでいた私も『やっぱり観てみよう』と思ったのだ。
人の喜びを自分の喜びのように感じられる心。
人の辛さを自分の辛さのように受け止められる心。
どちらも凄いと思う。
日本男子も棄てたもんじゃないね。(o^-')b