寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3229話) 定年後の糧

2021年11月13日 | 行動

 “六十歳で教員を定年退職した後、高等技術専門校造園科で一年学び、動植物公園で六十五歳まで働いた。その職をいざやめるときは寂しかったが、無理に働いて体を壊さないで良かったと思っている。以降は自分の技術を生かして知人宅のマツを剪定するとともに、自宅近くの三十坪ほどの家庭菜園で野菜を作り、現在はサトイモやラッカセイ、白ネギなど三十種類を育てている。人権擁護委員も務めていて、日々の体調に合わせて自分のペースで体を動かしている。
 振り返れば、定年後の人生なんて五十歳ごろまでは全く考えてこなかったが、事前に少しは思いを巡らせた方がいい気がする。仕事でも趣味でも何でも良い。頭や体を十分に使って寿命を延ばしたい!”(10月21日付け中日新聞)

 愛知県豊川市の松下さん(男・74)の投稿文です。50歳頃から定年後を考えることはなかなか難しいかも知れない。職場では最盛期であろう。今思えばボクも50代前半が最も気も張り、張り切っていた気がする。そしてそのまま定年を迎えてしまうと、さあこの後何をやろうかとなる。またいろいろやりたいことを考えていても、一区切り終えた気分でもう根気が続かない、疲れてしまうなど、なかなか思うように行かないのである。早くから考えるには余程の意識が必要であろう。またただ考えるだけでは十分でなく、できれば少しずつでも着手したい。これには幸運も必要であろう。今では定年も延びたので、50代前半とは言わずとも、辞める5年前くらいからしたいものである。そう考えるとボクは幸運であった。30代半ばから川柳を始め、50前からウォーキングを始めた。それが今も続いている。


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