寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2774話) 障害なんの

2019年04月17日 | 出来事

  “「いらっしゃいませ」―。声の主は私がいつも利用しているショッピングセンターのペット用品売り場にいる男性店員です。彼にはハンディキャップがあるようです。一年余前から見掛けるようになりましたが、初めの頃は客に背を向けるように売り場の隅で商品の整理をしていました。「いらっしゃいませ」の声もあまり聞かなかったような気がします。それが今では見違えるように明るく大きな声で私たちを迎えてくれます。はたきを掛ける姿は堂々としています。
 まだ彼と直接話をしたことはありませんが、自信を持って仕事に臨む姿はすがすがしく映ります。自分が得意とする分野で、できることをどんどん増やしていってもらいたいものです。彼と自然体で接している他の店員も皆感じが良く、愛犬の餌を買いに出掛けるのが私の楽しみになっています。四月から新天地で働く人も多いと思います。こんな職場ならいいですよね。”(4月2日付け中日新聞)

 名古屋市の主婦・恒川さん(53)の投稿文です。最近障害者の方が働いている姿をよく見るようになった。企業に一定割合の就労を義務付けている法律もある。働ける範囲で働く、これは権利であると共に義務であるかも知れない。そういう人達を受け入れる社会になりつつあると言えるだろう。
 ボクの近くに最近できた喫茶店に「就労継続支援B型」と玄関に表示されていた。少し調べて見ると、就労継続支援B型とは「通常の事業所に雇用されることが困難な就労経験のある障害のある方に対し、生産活動などの機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行うサービスです。このサービスを通じて生産活動や就労に必要な知識や能力が高まった方は、就労継続支援(A型)や一般就労への移行を目指します」とあった。店の奥は大勢の障害のある方が集まり、にぎやかである。注文を取りに来たり注文したものを持ってくる人もある。時折、散歩の帰りに寄ろうと、先日チケットも買った。こうした場所の理解者が増え、賑わうことを期待したい。


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