寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2714話) 健康なうちに

2018年12月12日 | 意見

 “「人生百年時代」と言われるが、本当にそうだろうか。平均寿命は男性が八十一歳、女性が八十七歳で、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる「健康寿命」は男女ともに七十代前半だそうだ。百歳まで生きられる人は限られている。
 政府は企業の定年を七十歳に引き上げる方針を示したというが、私には年金支給年齢を引き上げることが主目的に思えてならない。高齢者が「老後のため」と七十歳まで働いて消費を控えて貯蓄し、気付いたら健康に過ごせる年齢を過ぎて楽しいことを存分にできないまま人生を終えるとしたらあまりにも残念だ。
 私は元気なうちに存分に楽しみたい。高齢者が健康な間に旅行や遊びで積極的に金を使えば経済はうまく循環するのではないか。「健康寿命八十年」と言い換えるようにして、経済的に余裕のある高齢者にもっと消費を促した方がいいと私は思う。”(11月22日付け中日新聞)

 滋賀県彦根市の山本さん(男・65)の投稿文です。いろいろな考え方、生き方がある。生涯現役、死ぬまで一筋に働きたい人もあろうし、いろいろやってみたい人もある。それぞれがいろいろな情報を得て、自分にふさわしい生き方を進めていけば良い。山本さんの考えもその一つであり、ボクも賛同するところがあって紹介した。
 人間いくら寿命が延びようとも、自分が思うようにできるのは健康寿命の間である。山本さんが言われるように、人生百年はいくら多くなったと言っても一部であり、健康でとなるとこれこそ希有の人となろう。人生百年の言葉に惑わされてはいけない。あるのは健康寿命の間である。「健康寿命八十年」と言い換えようと言われる。今の健康寿命は70数歳である。こうしたことを考えるようになる人は高齢者であろう。高齢になった人の平均の健康寿命は何歳なのだろう。平均余命的な考えはないのだろうか。調べてみたがでてこない。70歳の平均余命は85.7歳とあるから、平均健康余命は80歳くらいと考えるのが妥当であろう。この歳になると人による差は大きい。ボクは当面、健康寿命八十年と思って事に当たろうと思う。後7年、今の生活を続けたい、続けられるだろう。でも後7年か。


コメントを投稿