愛しの天使はFeLV…幸せであるために♪

どんなに小さくても… 他に変わるもののない、かけがえのない命たち。

獣医さんへの質問と回答

2009年10月21日 01時48分36秒 | 病気のお話

もう、少し前のことなのですが、

FeLVについて、きちんとした、信憑性のあるお話を聞きたい為、あるお二人の獣医さんへ質問をしてみました。


お一人は、
私がこれまで何度も電話やメールの相談ばかりさせて頂いて来た、京都の有名病院H病院です。

お電話で相談させて頂くときは、院長の奥様が対応して下さいますが、メールの返答は、いつも私の時はN先生と言う方です。


私の質問は以下の通りです。(本題のみ抜粋します。)



*************************************


猫伝染性白血病の陰転肯定説、陰転否定説、は様々ですが、ウェブ上では、インターフェロンでFeLV陽性の猫ちゃんが陰転できる!と言う情報がやたら飛び交い、たいていの方が、FeLV陽性と診断を受けると、すぐさまインターフェロンで治療を!と言うのがマニュアルのようになっている傾向にあります。

これまで、ほんとうに間違いなくFeLV陽性だった子が(正しい検査法であること)、間違いなくインターフェロンで陰転したと断言できるだけの症例が、過去どの程度あったのか教えて頂きたいのですが、ダメでしょうか?

ウェブ上では、あまりにも曖昧且ついい加減な情報が飛び交い過ぎている為、私はきちんとした症例が知りたいです。

何卒宜しくお願い致します。


******************************



以下、それに対するN獣医師の回答です。(抜粋)



******************************


FeLV陽性のねこちゃんが陰転する症例ですが、私の個人的な経験では無いです。

もともと、子猫のうちの検査では、母猫からの移行抗体の影響でウイルス抗体検査が陽性にでしまうことはよくあることで、
半年後に再検査をするとなにもしていなくても、陰性になるケースはよく見ます。

また、インターフェロンで陰転するとの症例報告もたまに聞きますが、個人的には経験がありません。


病気を発症してしまう前に何かできないかとなったときに、副作用のほとんど無いインターフェロンを打ってみることで陰転してくれたら、獣医師としても嬉しいことなのですが・・・
今のところ現実的ではないような気がします。


*********************************


このN先生がお幾つくらいで、獣医暦が何年で、どれだけの症例をお持ちなのかは私は分かりません。すみません。

でも、この先生のご経験では、陰転は無い、と言うことですが、私としては、これを読ませて頂き、少し自信なさげな、曖昧さを含む回答だな・・と、ちょっと残念な回答でした。。。


が!!!


この後、獣医暦30年のベテラン獣医さんより、非常に信憑性のある、お話をお伺いすることが出来たのです。


その先生とは、


南大阪動物医療センターさま の院長先生です。


ときどきコラムを読ませて頂き色々勉強させて頂いているし、何よりコラムの内容に信憑性を感じるので、きっとこの先生なら・・と上記と同じ内容のメールを送らせて頂きました。
(※コラムは、もちろんまだ一部だけしか読ませては頂いてはおりませんが。。。)


全く知らない獣医さんばかり何人もに、ボンボン同じ質問をしてみても、果たしてその回答を信じれるものか・・?とも思い、今回、私自信が、きっとこの先生なら!!と感じた、こちらのお二方の獣医さまに質問をさせて頂いたのです。



以下、南大阪動物医療センターさま、院長先生の回答なんですが・・・

実は、メールではなく、院長先生直々お電話を下さったのです。
『メールでの返答だと、恐ろしく長文になる為、直接お電話でお話させて頂こうと思いました。』との事です。


私は、あまりの突然のお電話に驚き、ICレコーダーも、電話録音も出来ず、自分の耳で記憶するしかありませんでした。

ですので、先生のお話下さったこと全てを明確にここに綴るのは不可能です。
間違ったことを綴っては絶対ダメなので、私がちゃんと記憶出来た範囲で、もの凄く大きくまとめてですが、お伝えしたいと思います。


以下です。


**********************************



まず、

FeLVウイルスが猫ちゃんの体内に入ってしまった場合、

◎その内の3割は感染が成立しない。

◎その内の3割は感染が成立するが、自信の免疫力で、ウイルスを完全に死滅させることが出来る。(体内で一度はウイルスが増殖するが、その後完全に死滅し、これこそが正に陰転だそうです。)

◎そして、残り4割が持続感染となる。(FeLVキャリアーになってしまうと言うことです。)


これらは、アメリカのウイルス学者さんの研究結果だそうです。


獣医さんが一般にFeLVの猫としてお話されるのは、この最後の4割の子らのことだそうです。



そして、院長先生は、はっきりと、インターフェロンでFeLVを陰転させるのは不可能です・・とおっしゃられました。
できませんわ、と。(笑)

これは猫先生も全く同じ見解でした。
猫先生曰く、『インターフェロンの会社が自ら、FeLVは陰転させられないと、認めています。』と言われていたので、本当は、今回のこの私の質問を、インターフェロンの会社へ送るつもりだったのですが、何故か送信が出てこず、獣医さんへの質問に変えさせて頂いたのです。


そして、南大阪動物医療センターの院長先生も、猫先生と全く同じく、FeLVの陰転はまず無理であり、大人になってから感染してしまった子は尚更陰転出来ない。とおっしゃられました。

奇跡の陰転が起こるとすれば・・・
それは、仔猫から成猫へと成長して行く段階で、免疫力がどんどん作られて行く(上がって行く)時に、起こるでしょう。。。との事でした、

が、でも、実は、その奇跡の陰転が、院長先生の30年の獣医生活の中で、一例だけ症例があったそうです。(笑)
でも、お一人の獣医さんの、30年でたった一例の確立だと言うことです。

猫先生も、獣医暦20年以上で、実は一例だけ陰転した子の症例をお持ちだそうです。

※どちらの子も共に仔猫のときに感染した子で、成長期の子だったようです。

この小さな確立の中で、あっちでもこっちでも、『ウチの子も陰転しました。ウチの子も!ウチの子も!・・』とあまりに頻繁に陰転説を耳にすると、どうも信憑性に欠けるな・・と思ってしまいます。
しかも、何の解説もなく・・ではね。。。


そして更に、院長先生は、驚愕な症例を教えて下さいました。

FeLVに感染して、IFAまでもが陽性であるにも関わらず、ウイルスが骨髄で身を潜めており、イライザー検査で、FeLVが陰性と出ることがある(最長で2年)ケースがあると・・・
ごくごく稀なようですが・・・(驚愕!!)

そんな~、
だって、イライザー検査で、FeLVが陰性で、しかもその子が元気にしてるなら、誰がIFA検査なんかしますか~?

これは怖いぞ~~~!!!

なら、う~やちゃーにも、これからIFA検査の必要性もあるってことになる・・・
我が家はこの2名を、キャンともタイガーとも同居させていますので。


恐るべしFeLVウイルスよ。。。(;--)


そして、私がこの時院長先生に聞いたこと。

私『よく、病気の専門サイトなんかで、大人になってから感染した場合は、50%が一過性感染で、陰転する・・』と言うのを目にしますが、その3割の、感染が成立しても、自力で陰転出来ると言うのが、この一過性感染に当たるのですか?

と言う質問に対し、

院長先生『う・・・ん。。。一過性感染等と言う曖昧な言葉は、あまり使わない方がいいと思いますけれどね・・』とのことでした。




以上ですが、
私の記憶力が悪く、先生の肝心の詳しい解説が明記されておらず、FeLVウイルスの感染が成立しない・・と言うのがどう言うものかの説明も出来ておらず、申し訳ありません。m(_ _)m


私は、院長先生に、『今のお話を明確に人に伝える事が出来ないのが残念でなりません。』と言うと、
院長先生は、『そうですね。難しいお話ですからね。私もこの事を、一度コラムに書かんとアカンな~と前から思ってるんですが。。。(笑)』

私『お願いします!!またお時間の許されるときに、どうか書いて下さい。先生お願い致します!!お願いします!!』と必死でお願いしときましたが。。。(;^^)

以前少しだけこの事に触れたことがある、とのことで、先生のコラムのバックナンバーから、それらしき記事を幾つか読んでみたのですが、見つけられなかったです。。。(tt)

いつか必ず、FeLVのこのお話を、院長先生がコラムに綴って下さる日が来ることを心待ちにしています。(笑)



結論は・・・

FeLVはまず陰転できない。
インターフェロンでFeLVを陰転させるのも不可能。
大人になってからFeLVに感染してしまうと、尚更陰転は出来ない・・・



以上が、今回質問に答えて下さった2名の獣医さまと猫先生のご見解です。


前回も言いましたが、

人の希望をめちゃくちゃにしているのではありませんから。

風邪か何かで体調を壊している子なら、インターフェロンの治療に通うのも止むを得ないことだと思いますが、
元気満々にしている子なら、FeLV陽性だからと言って、それだけの理由で、必要以上に病院へ連れ回し、もしかしたら短いかも知れないその子の貴重な時間を、無駄にしないでやって欲しい・・・

どうか、あまりにも死亡率の高いFeLVキャリアーの子たちの貴重な貴重な時間を、どうか豊かな時間にしてやって欲しいと思います。。。

もちろん、キャンのような子もいますが、でも、私は、それでもキャンの一日一日を、いっぱい満足させてやりたいです。




今日のこの長いFeLV論を最後まで読んで下さったご訪問者さま、どうもありがとうございました。





**************************


余談・・・


今回、院長先生からのお電話で、何が一番ビックリしたって、
この先生の、あまりの穏やかな、温厚そうな、ゆっくりとした優しい話し方に、私は感動してしまったのでしたー。(爆)

自分の中で勝手に、こう言った院長先生と言う方は、動物には優しくても、根は厳格な人だろう・・と言うイメージを持ちすぎていた為、はじめ、電話取った瞬間、

『え?誰?この人・・』て思い、

南大阪動物医療センターの院長の・・


『えーーーーーーーっ!!!???』

って、頭真っ白になり、会話録音どころではなかった・・と言う訳です。。。(;^^)

大変庶民的な院長先生でした~。(笑)





***********************************


キャンのこと話したら、先生のところにも、同じようなケースの子がおられ、5~6歳で現在元気でピンピンしているとのこと。
幼い頃にFeLVに感染し、完全なFeLVキャリアーの子でも、事実、長生きした子はいるそうで、キャンにも、これからも生きて行ける希望は十分にあるとの事でした。(涙!涙!涙!感涙!)



生きような~~~!!!キャンディ!!!






アンタもだよ~~~!!!












大津市動物愛護センターへ遊びに行こう~♪

2009年10月13日 17時42分53秒 | すべてのシッポの天使たち♪

行って来ました。
真っさらなピカピカの大津市動物愛護センターへ。^^

想像以上にちっちゃくて、ちょっとびっくりしたけれど・・。(笑)
県のセンターがデカ過ぎるからな・・(;^^)


市のセンターにも、早々ワンちゃん仔猫ちゃんが持ち込まれているようです。
今のところ、迷子ワンちゃんの返還率は良いようで嬉しいです。(;;)


何が嬉しいって、
夕方、地元の高校生の女の子たち数名が、仔猫ちゃんを見に、センターへ遊びに来られていたことです。
最高に理想的な光景でした。(感涙)

女の子たちは、可愛い仔猫ちゃんに、キャッキャッiconN13喜び、またその姿が可愛い限りで、センターの中が一揆に明るくなりました。icon12iconN29iconN13icon06kao05

こうやって子どもたちが遊びに来れるような、楽しい素敵なセンターにしなくてはならない。

熊本市と他府県・市との違いは、
犬猫たちを処分し続けることに対し、かわいそう・・でも仕方が無い・・で片付けてしまうのか、
それとも、絶対にこんな事し続けていてはならない!!絶対にいけない!!と、強い意識を持って挑んで行くかどうか・・それだけの事だと思います。

熊本市は意を決して人間教育を実践されたのだと思います。

大津市のセンターの所長さまも、電話で持ち込み依頼される方に対し、一所懸命、処分されてしまう事を伝え、がんばって、思い留まるよう説得して下さっていました。

でも、人間教育・・とまでになると、『行政にはそこまで出来ない。』『行政だから出来ない。』と言う言葉が何度も出てき、大変大きな壁があることに悲しくなりました。
そのことを、今回は市長さまへお願いしてみました。
どうか人間教育を実践して下さいと・・。

罪無き命が無残に奪われるだけの悲惨な場所では無く、
この女の子たちのように、犬猫たちの姿を見、その命と触れ合い、その一匹一匹の存在の大きさを知ることにより、人間の意識は高まって行くのだと思います。

この日は、この道の大大先輩である動物愛護活動家さんにお供させて頂き訪問したのですが、この女の子たちの姿を見、所長さまに『やっぱり仰木の里に作って良かったやろ。笑』と、
改めてうなずいておられました。
もちろん所長さまもです。(笑)

私もそう思います。
迷子ワンちゃんの返還が良好なのも、山奥の辺鄙な場所ではなく、
すぐ傍でその子が待ってるから・・ではないでしょうか。。。


この土地に無事に建設されたのは、この活動家さんや、一部の市の職員さん、一部の議員さん方のお力のお陰ですが、

でも、何より、
仰木の里の地元住民の皆様のご理解があったからこそです。

無理やりであったかも分かりません・・

でも、やはり、地元住民の皆様のご理解あってこそ、この地の建設が無事成功出来たと、仰木の里の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。(涙)
ありがとうございました。m(_ _)m


これから出来る市のセンターを、もし人目に付かない山奥なんかへ建てていたら、もう完全に大昔と同じ、大昔のままだったと思います。
市のセンターは、何の個性も良さも無く、進歩することもなく、始動することになっていたと私は思います。

市のセンターの所長さまも、このセンターは今動き出したばかりで全てが手探り状態であり、全てはこれからだと。
一般市民のボランティアの起用も、今後真剣に考えて行って下さるようですし、なんとか、ここへ持ち込まれた子たちが、県のセンターへ送られずに済むように、また、持ち込まれる子たちが減って行くように、様々な事への取り組みの検討、こちらの意見も参考にして下さり、一つ一つを前向きに考えて行って下さるとの事でした。(涙)

※ このセンターで出逢いに恵まれず、県のセンターへ送られてしまった子は、100%県のセンターにて殺処分だそうです。
もう生きてセンターを出ることはありません。。。
どんなに大人しい子、人懐こい子であっても、どんなに可愛い仔猫であってもです。。。
ここに持ち込まれた子たちは、ここでキッパリと生と死の明暗が決まるのです。




















どうか、県のセンターへ送り込まれる子がゼロになる、大津市になりますように・・・
熊本市のような高い意識を持って取り組める大津市になりますように・・・

全ては私たち大津市民の意識次第です。


所長さまの今最初の願いは、
大津市民の皆さんに、このセンターに関心を持って欲しい・・とのことでした。


10月は、動物愛護月間と言うことで、何かイベントがあるかもね~。(笑)


大津市動物愛護センターのHPですが・・・

まず大津市のHPを開いて、


その中の、HPの項目、ホーム の右横の くらしの情報 を開き、
そのページの項目の左側の下にある 健康・福祉 のところにある 保健所 を開く。
そして、そのページをずーっと下へ下がり、
右側の ペット・動物 を開く。
そしたらようやく 動物愛護センターを開設しました。 のところへ辿り着きます。。。


どんだけクリックさせるねーん。kao02

活動家さんも、『あんなん見にく過ぎる!!怒』と所長さまに。(笑)
私も思わず、『わざと隠してあるんですか?笑』と。


センターの最寄のバス亭ですが、、、

『レークピアセンター前』となっていますが、
どう考えたって、一つ手前の『仰木の里東三丁目』で降りた方が近いぞ。
数十メートルの話ですが。(笑)

JRおごと温泉駅より 江若バス 内廻り循環 92番です。icon22


大津市動物愛護センターへ遊びに行こう~icon06

\(*^O^*)/