Teddy+tのソルトスプリング島便り

バンクーバーからソルトスプリング島に引っ越しました。
島の風景を主にUPしていきます。

フロリダ ハッチンソンアイランド

2007年02月16日 | Weblog
ビーチでは、”顔パス“用のネームタグとルームキーを見せると
タオルやパラソル、ビーチチェアなど貸してくれるので
本と水の入ったボトルと日焼け止めクリームだけ持って行く。
ビーチ側のトラムストップから歩いてゲートを抜けるとプールとバーがありそれを抜けると
木で出来た遊歩道がビーチまで続いている。
階段を下りるともうそこにはアトランテイックオーシャンが広がっている。

海の水は透き通っているが、とても冷たい。波も荒い。
波打ち際は浅そうなのだが、その先はいきなりドロップしているようで
水の色が急に深い緑に変わっていて底が見えない。
ほんとは泳ぎたかったんだけど、"日本人溺れる”とかニュースになったら嫌なので
やめておいた。泳いでるのは体格の良い若者一人と犬
そして、もうずっとここに住んでいるんだろうなと思わせるくらいに焼けている
老人と海に出てくるような逞しいご老人ひとり。
ご老人は波間に立ってたりしたのでもしかしたらそんなに深くはないのかもしれないけれど
やっぱりやめておく。
しばらく海を眺めていたら、アンナマリアがこちらに向かって歩いてくるのを発見。
ハ~イと挨拶し合う、“ちょっと寒いからもう帰ろうと思っていた”と。
私の隣のチェアが空いていてそこに腰を下ろしたので、しばらくおしゃべりする。
彼女と旦那さんはチリ出身で、このミーテングで唯一サウスアメリカから来ているカップル。
旦那さんはこの会社のサウスアメリカのバイスプレジデントである。
4カ国語を操り、サウスアメリカの各国を飛び回っているのだとか。
彼女も看護士として働いていて、二人とも自分の仕事に誇りを持ったプロフェショナルな人達。
でも、話を聞いていると彼女はとても家庭的な人でもある。20歳の子供がいるとは
思えないくらい若い。
そして、ビックリしたことにとても古風な考え方の人だった。結婚観とか。
”自分はなにがあっても、一生旦那さんについていくつもりだし、離婚て考えられない。
ノースアメリカは離婚率がとても高いけれど私達にはそれが理解出来ない。
それに何度でも結婚したり離婚したりするでしょ?なぜそうゆうことが出来るの?
私達は、結婚は一生に一度と思っているから
とても慎重に結婚を決めたけど、結婚の価値観がまるっきり違うのね”と。
”確かにそうだけど、最初は同じ物が見えていても,
途中から見える物が違ってきて相手の考え方が受け入れられなくなったら
結婚は続かないんじゃないかな。もちろん、最初から何も考えないで
よし!結婚しよう!って人もいるだろうけどね~。”
ノースアメリカはあまり離婚を悪いこと、人生にマイナスなことと受け取らない。
ただ、離婚はとてつもないエネルギーを使うので一度離婚したら次の結婚に躊躇する人が多いのも確か。
日本だと,離婚用紙に判を押して終わりだけれどノースアメリカというかカナダは違う。
山積みになった書類にいちいち目を通して,サインをして行く。(離婚のキットが本屋に売ってたりする)
協議離婚だったらあまり問題は発生しないかもしれないが
なにせ、ノースアメリカの女性は強いので大体、自分が納得するまで戦う。
そういうことが、めんどくさい人は結婚しないで同棲して子供もいる人達も多い。
政府も内縁の妻、内縁の夫を、マリッジカップルと同じ条件で認めていたりする。
私の友達のだんなさんの兄弟は、”彼女には悪いけど、僕はもう二度とあの離婚のためのエネルギーを
使いたくないから一生結婚はしないんだ。ほんとにあの悪夢を思い出すと吐き気がする”と言っていたらしい。
う~ん。

さて、話は戻ってアンナマリアと私はファーストランゲージはスパニッシュと日本語。
共通の言葉は英語なのだが、アンナマリアはチリにすんでいるので日常会話はスパニッシュ。
あまり英語を使うことがないらしく、英語は”だめだめ英語”と自分で言っていた。
私も基本的には”だめだめ英語”なのだが、日常は英語で過ごしているので”だめだめ英語”でも”だめだめ英語”なりに
少しは他人とコミュニケート出来る。
そんな私達ではあったが、自分の持っているボキャブラリーをおおいに駆使して
なんと3時間も話してしまっていた。

夜はデイナークルーズ。
デイナーは昨日よりも”夕飯”という感じでしっかりと食べる。
カナダ組テーブルはなにやら、ちょっとお下品になりつつあり、とばっちりが来ないうちに
早々にデッキに引き上げる。
星が瞬いていてきれいである。
普通ならここで、きっとダーリン、ハニーとか言いながらロマンチックな夜に突入していくのだろうが
(隣のカップルは突入していた)
私達は、Gが今日行った魚釣りの話で盛り上がっている。おやじか?
"デイープ シー フィッシングとか言っちゃって、全然デイープじゃなかった。あれはシャロー シーフィッシングだね”
とかなんとか言っている。
ロマンチックのロの字もなし!ってかんじ。
まあ、大体ダーリンとかハニーとか言う言い方はうちの家庭内では存在しないし
(名前で呼ぶ。まるで、部活動のよう。)
たま~にスイーテイーと呼ばれるが、犬達も同じように呼ばれるので
犬と同じか?と思う。

そして、話は次々にサブジェクトが変わっていき、そうこうしてる間に
マリーナに帰る。
ちょっとひっかけてから(またまた、おやじじゃん!)部屋に戻ろうということになり
プール横のバーでカクテルをもらいプールサイドでしばらくまったりする。
そのうちになんだかクレイジーな人々がプールに入って行ってるな~と思ったら
それはなんとカナダ組でありました。皆エナジー全開である。
よくやるな~とおもいつつ、寄って行くと”ヘイ!カモ~ン、早く水着に着替えて来な!”と。
”ドンビーシャ~イ!”とかも言われる。う~ん。
寒い土地から来てるゆえ、冬に外プールなど体験することの出来ないカナダ組。
その気持ちよ~く分かります。

Gは、”プールよりも部屋でまったり派、そして早寝派”なので、
私達はプールは遠慮して部屋へ戻る。