生身のカラダ

地球に帰還し、機械のカラダをならしで使っているのだが、まだ歩くときにきれいに足が出ず、階段で右足をひねったまま体重をかけて、足首を思いっきり捻挫してしまった。
これがもう痛くて痛くてたまらない。
股関節は機械だが、足首は生身のままだったのだ。
入院中は痛くもないのに2カ月以上ベッドにいて、今は痛くてたまらない足を引きずって仕事をしているという、なんとも理不尽な話である。

関係ないけど、退院後、煙草を家の中では吸わないようにした。
これまでは自分の部屋に換気扇と空気清浄機をつけて、ほとんどチェーンスモーキング状態だったのだが、そこまでしても、放ったらかしにしているギターなんかにびっしりヤニがついてしまうので気にはなっていた。
入院中は、わざわざ屋外に吸いにいくというのが習慣化していたので、この際ウチでもホタル族化を決め込んだのだ。
ベランダにキャンプ用の椅子を置いて、朝は日の出を眺めてヒヨドリのけたたましい鳴き声を聞きながら、夜は金星やオリオン座を眺めながら…、というと風情がありそうだが、実のところ、寒さに打ち震え、じんじんする足をさすりながら、ちぢこまって一服しているのである。
最近は喫茶店でも煙草を吸いにくいところが多いし、飲みに行っても連れがいるときはなるだけ吸わないようにしてるし、落ち着いて煙草を吸えるのは一人で車を運転しているときくらいになってしまったなあ。