青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

名もなき滝壺で

2020年08月04日 17時00分00秒 | 江ノ電

(鎌倉の岩清水に遊ぶ@稲村ヶ崎~七里ヶ浜間)

江ノ電の沿線で、小さいながらもこんな滝のような風景が見られる場所があります。線路は短いガーター橋でこの小川を越えて行くので、この滝の姿は車窓からはおそらく見えないでしょう。稲村ヶ崎の集落の裏山に湧く沢水を集め、住宅街を抜けてあっという間に相模湾に注いで行く小さなせせらぎ。名前を記した銘板なども何もない川ですが、何という川なんでしょうね。ご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい。

ムシムシと不快指数だけ高い日でしたが、ちょろちょろとした流れでも僅かながら涼やかな風が入って来るのが癒しになります。ちょうど電車が通るガーター橋の手前に灌木が茂っていてなかなか構図的に難しい部分がありますが、木々の色にかぶってしまう同系統のグリーンの電車が多い江ノ電なので、ヨーロピアンレトロ調の10形が来るまで待ってみました。色味に膨らみが出るように、連結面をブラして撮影してみましたが、このカラーリングなら存在感が出せますね。

※ちなみに読者の方に教えていただきましたが、この川は「音無川」と言うのだそうです。

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灼熱のレーティッシュ・スカーレット。

2020年08月02日 16時00分00秒 | 小田急電鉄

(梅雨明けの座間ストレート@赤電急行)

さて、8月になりました。月の替わりと時を同じくして、関東甲信越が梅雨明けしたらしい。平年より11日遅いと聞かされて、そんなもんだっけか?と訝ってしまうほど本当に本当に長い梅雨だった。体感的に長く感じてしまったのは、とにかくたまの梅雨の晴れ間もないくらい、隙間もなく徹底して雨が降り続いたからではないですかねえ。7月1日~31日まで横浜では31日間連続で降水を観測し、東京基準で言えば7月の日照時間は1947年の観測開始以降最低、そして降水量は最大を記録したという記録づくめの梅雨。梅雨前線が強すぎて台風が一個も発生しなかった、という変な記録も生まれましたが、ようは南海上の水蒸気が梅雨前線に乗っかって全部日本列島に降り注いでしまったからで、台風を発生させるほどの余力が残らなかったのではないかというのがホントのところではなかろうか。

そして8月から、いつもなら箱根登山線区間(小田原~湯本)を運行している登山線カラーの赤い1000系が、1編成だけ全線通しの運用に組み込まれて走行します。箱根登山鉄道の全線運転再開、そして箱根ゴールデンコースの70周年を記念しての企画だそうです。1000系もデビューから30年を超え、初期車両の廃車や10両固定化の推進を含めた抜本的な更新工事が進められておりますが、ヤマの赤1000(4両編成×4編成)は、塗装を変えた以降特にリニューアルを受けることもなく、方向幕のままで残っているのがいいですよね。夏空にコントラストの強いレーティッシュスカーレットを輝かせて、座間ストレートをかっ飛んできた1059F。1ヶ月の限定運用だそうですが、折に触れて記録して行きたいところです。

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