(雨に濡れるTOKYO@北とぴあ俯瞰)
これも6月某日の話。JR王子駅前にある「北とぴあ」に登ってみる。ここの17階にある展望デッキは鉄道ファンには知られたビューポイント。眼下に広がる王子の街と、右に緑を湛えた飛鳥山。天気は梅雨らしく雨雲が低く垂れこめる中、流れて行く列車たちを見ながら物思いに耽る。駅前をせかせかと動き回る車と人の波…ああ、どうして君たちは生き急ぐのかと意味も分からず缶コーヒーを片手に勝手にアンニュイな気分になってみましたw
ここの展望階には、西以外の三方にロビーがあり、特に北と南からは首都圏から北へ向かう大動脈である東北上越長野の新幹線、宇都宮線高崎線京浜東北線系統の輻輳する線路たちが一望のもとに楽しめます。さっきまでのアンニュイな気分はどこへやら、とりあえず300mmの長タマ付けて新幹線狙い撃ち(笑)。北側の大宮方からE2系が大きくSカーブを描いて高架を駆け抜けて来る。いいアングルですな。
E5系+E2系のはや×こま編成。デビューしてからこのファインダーでE5系を捉えるのは初めてだったりする。E5系の長いお顔を架線柱に引っ掛けないようにするのはなかなか神経を使いますなあ。梅雨のどん曇りではE5のエメラルドグリーンは少しうすら寝ぼけたような色になってしまうけど、家に帰ってこの写真を子供に見せたら「プラレールとおんなじだ!」って喜んでました(笑)。
遠くの方からゆっくりと貨物線を南行するブルサン貨物。行き先は東京貨物ターミナルか、隅田川の貨物駅か…ブルサンに引っ張られてるから上越筋の貨物でしょうか。少し前まではロクヨンかPFが牽いてた上越筋の貨物も、最近はすっかりブルサンが主役。
東京11時発のはや×こまが梅雨空の街を北へ。最後尾の車両は言わずと知れたグランクラス、東京から新青森まで26,360円でめくるめくサービスが受けられるらしいけど、いくらすんばらしいサービスでも東京~新青森が3時間ちょっとじゃなあ。お弁当食べて一眠りしたら着いちゃうんじゃ、せっかく高い金払うんだったら半日くらいゆっくりサービスを味わってみたいと思ったり(笑)。まあそもそも死ぬまでに乗れるかどうかも分かんないけどさ。
雨の飛鳥山を下る都電と、飛鳥山公園のアスカルゴ。320kmでかっ飛んで行くはやぶさの足元に、チンチン電車とカタツムリがいるというのも面白いものです。アスカルゴってのは短い自動のケーブルカーみたいなもんで、王子駅前と飛鳥山山頂を2分で結ぶ無料の乗り物なのであります。ちょうど飛鳥山の紫陽花も見頃になって来てますんで、土日のお散歩のお供にぜひ(笑)。
ちなみに「北とぴあ」って北区にあるから「きたとぴあ」だと思ってたら「ほくとぴあ」なんだそうだw