青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

雷鳥や 捕まえさせて その翼。

2022年10月22日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(霧咽ぶ山麓に@横江~岩峅寺間)

まだまだ9月では青々としていた岩峅寺の大銀杏。そろそろ色付き始めた頃合いだろうか。霧咽ぶ立山山麓を降りて来た60形。秋と言っても、初秋と晩秋の雰囲気は大きく違う。夏と冬は季節の中で色合いは割と固定されるけど、春と秋は出口と入口で植物の装いが大きく異なるものだ。好きな路線だからこそ、季節を変えて十二節季を回ってみたくなる。そんな地鉄沿線の四季彩。

米どころであるはずの富山平野、下段の一角にあったそば畑。秋そばが可憐な白い花を咲かせている。近所を通りがかった散歩中の爺さんが、「ここの持ち主はそばやってんだよ、珍しいでしょう?」と声を掛けて来た。確かに、米が出来る肥沃な土地では米を作るのが日本の農業のお作法で、地味が痩せていて荒涼な場所でも生育出来ることに特徴があるそばや雑穀の類は、米が出来ない場所に植えるものと言う概念があるんよね。

この日の地鉄、お目当ての60形は比較的立山線の運用に入っているものが多く、そのせいでなかなか立山線を離れられませんでした。一回見失っちゃうと、どこ行ったか分からなくなっちゃうのが地鉄運用。立山まで行けば絶対折り返して帰って来るので、立山線は比較的掴みやすいけど、本線は宇奈月方面とかに行ったと思いきや戻らずに黒部-宇奈月の折り返し運用に入ったり、電鉄富山に上ったら稲荷町入庫があるしでねえ。飛んで行ったらなかなか捕まえられないのが雷鳥カラー。基本的には見たままを優先するしかないのであります。


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