青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

「中抜き」が 少し寂しい 京阪色。

2022年10月16日 10時00分00秒 | 富山地方鉄道

(物憂げな朝@岩峅寺駅構外)

降り続く雨の中、立山線の岩峅寺止まりでやって来た1307レが折り返し作業。この作業は、岩峅寺駅南側の踏切を支障しての作業。岩峅寺折り返しの列車は、逆線出発は行わずに一旦駅南側の本線にに引き上げてから富山方面行きのホームに出発列車を据え付けます。ちなみに岩峅寺の駅、一番駅舎に近い立山行きホームが2番線で、1番線は立山線の電鉄富山方面行き。3番が上滝線の折り返しホームで、4番が通常時は未使用。この「駅舎から順に並ばない」番線の付け方は寺田とか電鉄黒部もそうなんですが、それがなぜなのかはよく分かりません。

地鉄の10033F。京阪電車時代の塗装に塗り直され、二階建てのダブルデッカー車両を挟み込み地鉄御自慢の観光列車「ダブルデッカーエキスプレス」として活躍していました。が、コロナ禍による急激な観光需要の落ち込み、そして特急列車全運休の減量ダイヤの施行。3連で運用される平日朝の上滝線の輸送力列車としての登板も、西武から後継のNRAが投入されたためお役御免。現在は中間車を取り外して、ローカル輸送の一員になってしまいました。

ついこの間まで、華やかに立山観光・黒部観光を彩っていたダブルデッカーエキスプレス。北陸新幹線の金沢開業に合わせ、観光需要の取り込みに躍起となった富山地鉄が京阪を拝み倒して導入した車両だそうですが・・・コロナ前にはインバウンド需要を大きく取り込み、アルペンルートへ向かう海外勢の足として活躍していたDDE。国内需要だけでは決して叩き出せない収益をもたらした観光需要がコロナで途絶えた訳ですが、海外勢の観光需要も、この秋から制限なしの海外客受け入れが復活するそうで。果たして需要は戻るのかどうか。

ガラガラの車内から外を眺めれば、岩峅寺のチャームポイントでもある「日本海みそ」の大看板。

♪雨がざあざあ 降る朝は 
♪立山線の 景色も寒く
♪京阪の車内は ガーラガラ
♪ちょっと寂しい 2両だけ
♪恋しいな ダブルデッカー
♪あーあ地鉄の 2階建て車両

コメント
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