青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

駆け抜けろ、最後の夏

2018年06月30日 23時37分25秒 | 小田急電鉄

(夏富士、鮎釣り、酒匂川@新松田~開成間)

定期運用を離脱する7月10日まであと11日、そして運用に就く日は今日を含めてあと5日。いよいよもってLSEが走る日常も、片手で数えられるほどになって参りました。先週、先々週と天気が悪かったり目が腫れたりとあんまりパッとしない感じでカメラを握りもしなかったので、今日は朝から気合を入れて出掛けて来ました。おそらくこれが日がなLSEを撮影出来る最後の一日、さてどこへ行こうか、と気合を入れた割には撮影地と撮影アングルが全くのノープラン。とりあえずイセツル、秦野大カーブ、四十八瀬とのんびりR246沿いにロケハン。足柄大橋から夏富士が顔を出していたのが見えて、クルリとハンドルを回し、車を酒匂川の河川敷に止めたのでした。


6月の終わりに梅雨が明けてしまった関東甲信越。ナンボ何でも6月に梅雨が明けたなんて記憶にもないなあ…なんて思っていたら、それは当然で観測史上初めての事であるらしい。LSEの引退が7月10日と聞いた時、「ああ、梅雨のど真ん中で引退なんだ」と晴れカットの望めない時期の引退を恨めしく思ったものですが…いやはや何の何の、朝からギラギラの日差しが降り注ぐ相州路。小さな堰の前に座を構えて待つ事暫し、夏富士が雲の上から頭を出した酒匂川。鮎釣りの太公望が無心に竿を振るう中を、あと僅かな時間を残すのみの伝統色が駆け抜けて行きます。

平成最後の夏が、名車の引退に駆け付けました。
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