青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

眼福茶釜

2018年02月14日 22時17分08秒 | 秩父鉄道

(チョコ色のデキ505@武川駅)

バレンタインデーらしく、チョコ色(茶色?)の電気機関車を。スカイブルーのカラーリングが中心の秩父デキですが、光沢のある丹色のデキ201、チョコバナナこと黄色に茶帯のデキ502、そしてこのチョコ色のデキ505は秩父のカマの中でのレアキャラと言えるのではないでしょうか。この日はヒサシガマが東武の甲種に入り、デキ201が貨物の本務機に入り、そしてデキ505まで運用に入っていたというネタガマ愛好家万々歳の一日でありました。


操車係さんが手旗を使っての入換風景。秩父のカマはデッキがある分まだバランスは取りやすそうですけども、生身の体で鋼鉄の塊に捕まって旗を振っているのですから簡単そうに見えていつ事故があってもおかしくない危険な仕事だよなあ。落ちて轢かれでもしたら一巻の終わり。趣味としてレンズを受けさせていただいていることに感謝せにゃならない、まさしく身を挺しての仕事です。


前日夜に武州原谷から7108レで送り込まれてきたヲキを継走して、デキ505が7004レとして三ヶ尻の工場へ鉱石を運び込みます。あと一区間なんだから前の日に運び込んでおけばいいじゃないかと思わなくもないのですが、そこは工場の操業時間とか機関士さんの行路とか諸事情があるのでしょう。秩鉄貨物の運用を見ていると、影森留置はあっても三ヶ尻留置はないようなので。


デキ201とデキ505がともに運用に就いていたために、この日は茶釜系のデキ両機が和銅黒谷で交換するシーンなども見られました。


有効長の長い副本線に7404レを待たせ、返空の7005レがゆっくりと和銅黒谷駅を通過して行きます。駅横の踏切には、子供に貨物列車を見せに来たらしいお母さんが散歩に来ていて、小さい子がしきりに手を振っていました。貨物の和銅黒谷交換というのはダイヤ的に結構あるのだけど、201と505の交換シーンと言うのはなかなか珍しいものを見たなあと言う感じ。いつもの風景の中の、今日はちょっと特別なスペシャル・デイなのであります。
コメント
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