青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

小糠雨に濡れて

2017年04月08日 21時55分55秒 | 小田急電鉄

(暖かな雨に濡れて@秦野大カーブ)

桜満開の週末である。雨である。この雨に打たれて散っていく花を、撮るも撮らぬも自分次第。天気が悪いとつい出不精になってしまうけれども、最後の桜とLSEを合わせたくて家を出る。座間桜は撮る場所もなくなったので、パッと思いついたのが秦野大カーブ。ここはカーブの裏の浄水場沿いに桜が植わっていて、季節になるとカーブのバックに桜を取り込める。本当にどの季節も撮りようのある場所と言うか、だからこそ名撮影地なんでしょうけど。


そんな感じで出掛けて行った秦野大カーブでしたが、周りの桜は満開なのに、浄水場沿いの桜はまだ5分咲きがイイ所。なんでだ。しかしながら桜の咲き方と言うのはつぶさに見ていると個体差が相当あるもので、日当たりとか温度もそうなんだけど川沿いで水の近くだと土が冷えるのか周りに比べて咲きが遅かったり、老木は生命力が乏しいのか花のボリュームも咲くスピードも遅かったりね。ソメイヨシノ自体、品種改良を重ねられたがゆえに花の綺麗さと引き換えに植物として弱いんだそうだ。繊細なんですねえ。と言う訳で、秦野大カーブのポイントはひょっとしたら来週後半戦でもイケるのかもしれません。

冬の刺すような雨と違って、しっとりとまつわりつくような春の小糠雨。どちらかと言えば土手に咲いた菜の花の方がインパクトがあるくらいでしたがまあそれはそれ。小糠雨に濡れたLSEが、ゆっくりと秦野大カーブを通過していきました。
コメント
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