青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

交差点、ヒトもクルマも電車もね

2015年05月05日 06時25分30秒 | 京阪電鉄

(びわこ観光のターミナル@京阪電車浜大津駅全景)

京阪電車の浜大津駅を駅前交差点から。関東もんから申し上げますと、まず「○○電車」って書き方がいかにも関西私鉄っぽいですね。関東だと「小田急電車」「東急電車」「京急電車」とは言わないし書かないんだが、関西に来ると「京阪電車」「阪急電車」「近鉄電車」っつー表現がなぜかしっくり来る。それと駅に行き先がズラズラーッっと書いてあるのも凄く関西っぽいね。ここだと「坂本・石山寺・京都 三条京阪・京都市役所前・太秦天神川 大阪 淀屋橋・中之島方面のりば」と書いてあるのだが、関東だといちいちそんな書き方はしない。小田急の新宿駅に「向ヶ丘遊園・町田・本厚木・小田原・箱根湯本方面 藤沢・江の島方面のりば」とか書いてたらおかしいでしょ(笑)。唯一関東では東武だけがこの「○○電車&行き先ズラズラ型」のターミナルを持っているのだが、これがいかにも「関東の関西私鉄」たる東武鉄道っぽくていちいち興味深い。


と言う訳で、しばし浜大津駅前観察&撮影タイム。ゴロゴロと遠くから音がして、交差点手前の信号に姿を現すのは京津線の800形。交差点の信号が青に変わると、大きくカーブを描いてゆっくりと浜大津の駅に進入して来る。…うーん。カッコいい。おいちゃんこれが見たかった(笑)。ガリガリ君ソーダを思わせる淡いパステル調の水色もとってもオシャレなカラーリング。


続いてはr47方面から石山坂本線の600形が交差点を横切って進入。800形の爽やかなカラーリングとは一線を画す、これぞ京阪トラディショナルと言う深緑&黄緑の配色。石山坂本線の車両は結構キツいラッピングしてる車両もあるんだけどね(笑)。交差点の手前で一旦停止し、駅進入で再加速してくる時のモーター音もステキ。

 

場所を移って今度は駅反対側から京津線の着発シーンを撮ってみる。駅直結の急カーブを、全長60m余りの4両編成の電車が頻繁に行き交います。浜大津の駅は2路線の分岐駅となっているにも関わらず1面2線のホームしかないので、京津線は駅に着くと石山坂本線にホームを明け渡すためにすぐ折り返して来るみたいですね。データイムでも2路線それぞれが10分に1本は必ず走っている運転頻度の高い路線ですから、定時確保には神経を使う事でしょう。

 

浜大津の駅をバックに、石山坂本線の坂本行き600形@全国高等学校総合文化祭ラッピング(長い)が出発。600形の棒型の排障器と言うのはいかにもインターアーバンの車両って感じでいいよねえ。駅に進入して来た700形は前面が鉄板スカートですけど、石山坂本線に入っている車両ってのはパンタが運転台側に付いているいわゆる「前パン」スタイルなので、どっちから撮っても勇ましいスタイルになるのが好ましいです。


駅を出てすぐの併用軌道区間ですれ違う800形の浜大津行きと太秦天神川行き。800形はLEDが切れてしまうのが惜しい…京津線は、浜大津の駅から次の上栄町駅の間の約800mが併用軌道になっておりますが、この区間では当然にクルマと一緒に走って行く訳で、ある程度撮る方としてみたらクルマとカブリになるのは仕方のないところ。アクセラめ(笑)。


京津線は、併用軌道区間から逢坂山を越え、山科を通ってそっから先の御陵からは京都市営地下鉄に入り、三条京阪から京都市街を横断して太秦天神川まで走ります。併用軌道を走り、山を越え、街を抜けて、地下へ潜りと短い間に変幻自在の顔を見せる京津線、800形が浜大津の駅を出発。このアングルだとタテに伸びるのが国道161号西近江路。

浜大津の駅前交差点は、ヒトもクルマも、おまけに電車も行き交う交差点。
ひとしきり撮り終えたんで、それでは併用軌道を上栄町方面へ移動してみましょうか。
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