青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

もし朝が来たら

2009年03月01日 21時30分25秒 | 日常

(春雨の中を@辻堂~藤沢間)

もう2週間の命なんで、今週も富士ぶさを見送って来ました。ま、家から近いしね。
ぶっちゃけ富士もはやぶさも乗った事ないし、もう乗れないだろうと思うけど、撮る事だけは出来るので。
撮影場所は先週と同じですが、天気があまり良くなかったんで左エンドを狙ってみました。
ちょいと架線柱が邪魔くさいですが、先週よりはスッキリ撮れたかなと。

こんな雨の中なんですけど、今一番「旬」の列車なんで、同行の人々は5人くらいこの周辺にいました。普通の道路際でバズーカ持っているとそれだけで周辺のロケーションからは浮いてしまうんですが(笑)、それが自分的には未だに恥ずかしいのがまだまだ甘いって事なんでしょうかw浮いているだけに、通りがかりの人から「何かあるんですか?」とか聞かれてしまう事もしばしば。
今日も通りがかりの車の助手席から、「何か珍しい電車でも走るんですか?」みたいな事を聞かれたんだが、「富士・はやぶさって言う青い寝台列車なんですけど、あと2週間くらいでなくなってしまうんですよ」と教えてあげたら全員車から降りて来た(笑)。両親と子供二人連れのご家族。

「来たよ~」
辻堂方向にEF66のライトがきらりと光ると、富士ぶさに向かって一生懸命手を振る子供二人。
さすがに小さな子供にも、いっつも通っている電車とは違う事は分かるようで、反応が素敵です(笑)。

毎度ファインダーの中を追っかけているだけだったんで、今日は一枚切ってから車窓に向かって子供と手を振ってみた。毎日夜が明けるとともに、この湘南の街を当たり前のように何本も上って来ただろう青い列車たち。でも、ブルートレインの来ない朝が、もうそこまで来ているんだなあ。

ひとしきり見送って、家族連れが去って行った。
もし朝が来たら…
鉄道ファンの少年は、「旅情」の二文字を拾うのだろうか。

コメント (2)
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