青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

63 years ago

2008年08月20日 00時21分55秒 | 日常
少々前のニュースですが、話す暇がなかったので…

●2ちゃんに脅迫 広島「被爆電車」運行中止(スポニチ)

広島市電には、原爆によって被災して今もなお現役で広島の市街を走っている「被爆電車」と言うのがあるんだけども、皆さんご存知でしょうかね。いや、ネットで犯行予告→タイーホと言う一連の流れ、最近は確かに過剰反応なんだけどさ。この記事を見て久々に「心無い」と言う言葉をずっしりと感じてしまいました。

被爆電車の正式名称は「広島電鉄650型」
その中でも651号車は爆心地から700mで被災した車両であるにもかかわらず、新型車両に押されながらも未だラッシュ時の広島の大通りをちょこちょこと走ってたりする。現役で。それって凄くね?

8月と言う月は、もっと日本中で「戦争」と「戦後」を振り返っていたと思うんだけど、何となく最近は希薄になった感じがするし、オリンピックのせいで今年は特に薄~い感じがしますね。
どうしてもそう言う話をすると思想だとか靖国だとか入って来ちゃうんでアレなんですけど、8月くらいNHKでじっくり太平洋戦争の実録モノなぞ見ながら、「あの時代」に思いを馳せる事も必要なんじゃないでしょうか。最近のNHKはそーゆーの全部BSにしちまうから嫌いだ。

被爆電車は昭和17年生まれの車両なので御年65歳。被爆体験を語れる人々は年を経て少なくなっている中で、「物言わぬ生き証人」としての被爆電車は、ありのままのあの日の出来事を伝える為にますます重要になって行くと思うんだけど。鉄道文化遺産としてだけじゃなく、大きなくくりの中で大事にしていかなきゃいけないのではないかなと。

まあ、書き込んだ人間はそう言う事を何も知らないのでしょう。
「ゆとり」と片付けてしまうのは簡単だが、うーん、やっぱり心無い。
コメント
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