フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

見舞いに行く

2019-06-22 08:30:08 | Weblog

絵画教室のオクちゃんが緊急入院したという連絡があったのが1週間前。大きな救急病院だそうで小さな医院しか行ったことがないから大きな病院はどうなってるのだろうと見舞いに行った。受付で入院患者の名前を言って何号室って聞くとパソコンでコチョコチョ、「ご親戚の方ですか?」「いいえ、友人です」「住所わかりますか?」だって。今住所を聞くんだね。オクちゃんの住所なんか知るか。家なら行ったことあるけど。あそこは確か、とあてずっぽうで町名を言うと「ハイ」だって。何がハイかどうかわからないまま病室も教えてくれず首からぶら下げるカードと病院内の地図くれて「奥にエレベーターがありますから」と言われてもなぁ。「昭和枯れすすき」のオレにはシステマチックな情ののないやり方は頭にも心にも響かない。エレベーターを探すのも一苦労。何台も似たようなのがあってどれが客用でどれが病院専用かもわからない。まごまごしながらも探り当て病棟の階へ。ナースステーションへ病室を聞きに行くとさもうるさそうに「こっち」とついて来いと云う。やっとの思いでオクちゃんに辿り着いた時にはこっちが入院したいくらいだった。80歳のオクちゃんはベッドに座りわりと元気そうだった。「あっち向いてホイしたかと思うたぜ」と言うと「あっちへ行きよった」と軽口が言えるくらいに回復。何よりだった。水彩紙より薄い体に管を通され鼻に酸素を送り込まれてるのは痛々しかったけど何とか大丈夫らしい。オクちゃんはインテリでほっとけばどこまでも落ちていく絵画居室の文化水準の防波堤だから今死なすわけにはいかないんだ。あの下品なオバぁたちは殺しても死なないけど。あの毒気にあてられたのかなぁ…今思えば。「痩せガエル負けるな一茶ここにあり」の心境だね。

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