フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

秋の風

2007-09-07 21:35:24 | Weblog
まだまだ、暑いのだけど時折秋の風が吹いてくる。何だかうれしくなる。そして、自分の居場所を探したいと思う。冬に備えてだろうか、夏の終わりにこの頃そう思うことが多い。少年の夏は終わり、大人の秋が来る。美味しいものが食べたいと市場に出かけるんだが最近魚ばかり買って来る。そういう年なのか、魚の味の中に昔の日本人を、日本人らしさを見つけようとしているのか。あの、高倉さんが、ひょんな事から、映画界へ入り、初めて顔にドーランを塗ったとき身を落としたと思って涙が出たと言ってた話を聞いて、日本人の美徳をもって育ってきたんだなと思った。そんな人だから、美しい日本人を日本人らしく演じることができるのかと思うと同時に改めて日本人の教育の凄さを感じた。日本人の花鳥風月を愛でる感性の基本って自律にあるんだと納得。納得したら何だか怖くない、廻りの価値観、ニセモノの感性。自分らしくとこの年になってそれを実感する。自覚すると自由が取り戻せたような気がする。僕らは、自由でいたような錯覚のなかで自由を見失っていた。アルキメデスが、Y=X2の中の面積を考え出したとき同じような自由を感じていたんじゃないかな。若い頃から夢見ていた自由とか自分らしさにやっと巡り合えた気がする。微分係数に左右されない積分、そんなものはないけど、はじめから1は1.0は0だからそれで行こう。秋風くらいの変化を楽しみながら。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 残暑 | トップ | オーロラシューズ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事