フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

いつかある日

2016-05-03 08:35:21 | Weblog
ゴールデンウィーク山での遭難事故が多いですね。北アルプスなんて夏でも雪被っているんだから今くらいなら厳冬期じゃないというだけでまだ冬山の範疇でしょう。滑落も多かったと聞いてます。この季節は尾根では雪庇ができやすいんですよね。それに乗っかると滑落ですよね
止まらないんですよ落ちだすと。下にマットしいてるわけではありませんから雪の上を滑るだけと思ったら大間違い。岩にも当たりますし擦りもします。もう上に上がる体力もありませんから気絶するだけです。すると低体温がすぐにきて体を動かすことすらできません。最悪の事態を招く結果となります。
「いつかある日
 山で死んだら
 旧い山の友よ
 伝えてくれ」
遭難と聞くといつもこの歌を思い出します。1951年でしたっけちょっと忘れましたがフランスの登山隊員がアルプスで遭難したとき隊員の一人が赤い手帳にこの詩を書き残して死んでいった。
「おふくろには
 安らかだったと
 男らしく死んだと
 父親には」
深田久弥さんかg誰かがこのフランス語の詩を訳したんだっけ。あの頃はお手軽に山なんかに行けなかったからね。昨今の山ブームもいかがなものかと思うね。金さえ出せばそれなりの装備が揃うからね。今じゃレンタルというのもあるらしいから誰でも簡単に登山家気取りになれるからね。どんなスポーツでも裾野が広がるっていいことだと思うけどそれなりの準備もまた必要ですよね。準備したって遭難することがある。それが山なんだから。と自分に言い聞かせてるだけなんですけど。
コメント
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