フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

エリック ロメール

2010-01-13 01:26:02 | Weblog
緑の光線で有名なエリック ロメール監督が死んだね。89歳だって。すごく若々しい感性で僕らを魅了した映画をつくた人だ。最近、彼の「海辺のポリーヌ」を図書館から借りて見たばかりだったから、えっ、この監督?スゲー若い人が作ったのかと思ってたのに彼の60代の時の作品だからね。まいったな。けっこうお洒落な映画だったよね。昨日のこと、森田芳光の「椿三十郎」を見たけど黒澤明の「椿三十郎」を見たものにとっては似て非なるものだった。ディテールが黒澤さんは違うんだよね。何というかこれは、いくらまねてもかなわないとしか言いようがない。トリュフォー、ゴダールそしてロメール。彼らも真似てもまねられない輝きを持っている。何だろう心理の機微を捉えるその瞬間のディテールがうまいんだよな。表面だけ流れてないんだ底の流れを軽妙に見せたり隠したりが絶妙なんだ。クリエーターって凄いね。また一人この世を去ったけど・・・。粗製濫造の日本映画界の現状を憂いながら売れる映画よりもいい映画が見たいとおじさんは思うのですが・・・
コメント
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