「原発と映画」プロジェクト準備ブログ

原発に関する映画の紹介をメインに2011年から書いているブログです。

原発に関する映画その29 「東京に原発がやってくる!?」

2011-07-22 15:35:20 | 原発と映画

チェルノブイリ事故(1986年)以前につくられた原発に関する映画・映像はとにかく少ない。

「東京に原発がやってくる!?」は、日本テレビのドキュメント81の映像だけれど、1981年に制作されたという点がとにかく貴重と思い、「その29」とします。

デイレクターが、森口轄さん。

「原発問題」というと、広瀬隆氏の名前を知らない人は少ない気がしますが、この映画は、当時38歳の広瀬隆さんたちの杉並の「緑の会」というグループが、「東京に原発を!」という署名運動に取り組んでいるところをおっています。

この署名は「安全だというなら賛成だというなら東京にもってきましょう!」という逆説的なものなので、集まったのは約400名分とのことですが、広瀬さんたちの問いかけと、東京の人たちの反応がいろいろでてきて、自分が問われている気がします。原発が立地している地域の人たちの声もでてきます。この時に原発は22基とのこと。人々の目から隠された地域で、どんどん原発が作られていることへの警鐘を発した署名運動だし映像なのだろうと思いました。

 

森口轄さん プロフィール

1937年、東京生まれ。ジャーナリスト。沖縄を語る一人の会主宰。
 1959年~74年、琉球新報(沖縄の新聞社)社会部記者や日本テレビ沖縄特派員として米軍統治下の沖縄で暮らす。テレビドキュメンタリー『ひめゆり戦史・いま問う国家と教育』、『島分け・沖縄鳩間島哀史』などの制作でテレビ大賞優秀個人賞などを受賞。現在、ビデオによる沖縄戦体験者の証言記録に取り組んでいる。



追記

最近原発推進の立場から「原発を東京に!!」と主張する人もいるので要注意です。

東京であろうとどこであろうと~地震国日本に原発はいりません!!

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「あしたが消える」が8月6日から劇場公開!

2011-07-20 06:33:37 | 原発の映画(観てないもの・上映情報等)

6月21日にこのブログでも紹介していた「あしたが消える」が劇場公開されることが決まったそうです。ユーロスペースにて8月6日より。

急きょ開かれた試写会にてスタッフの方々のお話を聞くことができました。

すごく訴えかけてくるものの大きい映画なので、「どういう監督がつくったのだろうか?」というのがこの春みてからの謎だったのですが~、なんとこの映画は、一人の監督がいてつくったものではなく7人くらいの方々が意見を出し合ってつくったものだとわかり~納得しました。(正確にいうと、プロデューサー3人・演出4人とのことです)

1986年のチェルノブイリの事故のあと、8000キロ離れた日本にも放射能がとんできたり、輸入食品から放射能が検出されたり~「日本の原発このままでいいのか」と近代映画協会のメンバーを中心に心ある映画人が集まって1989年につくったものだったそうです。

激しく怒っている方もいれば、観やすいような構成を考える方もいて~この映画の完成度の高さはそこからうまれたのだとわかりました。

原発事故が日本でおきてしまったことについて、自分たちの力のなさを言われてましたが~(何かをやった人ほどそう思うものみたいです)

この映画すばらしく説得力のある映画なのに知られていなかったんですよね。(私は1993~1994年頃原発の映画を探しまわったことがありますが、この映画の情報には出会えなかったです。)

映画を知らせる側が教訓にすることがありそうです。

チラシ裏面には広瀬隆さんが紹介文を書いています。「…現在の日本は、当時のソ連よりおそろしい日本人の愛国心と放射能に対する無知のために、大量の被爆者が汚染地帯で過ごし、子どもたちが学校に通っているのだ。…先日福島県の学習会で父母を前に県内がどれほど危険な状態にあるかと説明しなければならなかった。そこで語ったことこそ「あしたが消える」が描いた内容そのものだったのである。つまりこれから何年後かに何が起ころうとしているかである。私は何度も涙をこらえきれずに話さなければならなかった。…」

現在の日本は旧ソ連よりおそろしい!~残念ながら日々それを感じます(旧ソ連のことをよく知ってるわけではないですが)  ただちに影響はなくても、数年後に出てくる被害のことをもっと知って知らせていかなくては…

1989年公開当時のチラシ をみつけました。  こちらは今回のチラシです。

個人的な意見ではどちらもちょっと中身にぴったりこない気がしますが~。(もともと個人的な意見ばかり書いてるブログですが、できあがったチラシに「ぴったりこない」なんていうのはちょっと気が引けるものです)

中身をぜひ観てください。劇場公開終了後には自主上映も受け付けることと思います。

追記

古い方のチラシ裏面には新藤兼人監督のメッセージも書かれていますね。「(前略)繁栄に首までどっぷりつかっているはずなのに何か不安だ。つまづくほどにレジャーは転がっているのに何故かしんから楽しませない。ブラックホール。目に見えない不気味なものが横たわっている。 行動を起こして見つめよう。そして語ろう。」

 

 

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パソコンにも初心者マークが必要!?

2011-07-19 13:11:30 | パソコン練習中

パソコンが不慣れなために、ヒヤヒヤすることが続きます。

ずっと以前に来ていたメールが受信設定がしてなかったので、ずいぶんたってから読んだり

「私は初心者ですよ」という初心者マークが必要かもしれません…。

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原発を推進しようとする国は、国民の自由をとことん監視!!

2011-07-19 10:07:23 | その他

経産省資源エネルギー庁の平成23年度原子力安全規制情報広聴・広報事業(不正確情報対応)の入札が先週あったという。

この仕様書をみると、ツイッターやブログの監視をして、定期的に報告するのが仕事とか。

役所が正確な情報を出さないでおきながら、インターネットを監視しようとはひどすぎます

戦争をすすめようとする国が、国民の自由をとことん奪ったのと同じじゃないですか~と言いたいです。

原発を推進する国は、ここまで国民の自由をとことん監視しようとするのですか。(首相が何をいおうがこういう体制が出来上がっているということなんでしょうか…)

毎年やってたんでしょうか?今年からなんでしょうか?

「入札」して民間にやらせようとするのがなんともいやらしいです。

これこそ税金の無駄遣い~こんなことはすぐやめてほしいです

知らないうちにこういうことが行われるというのがこわいです。

こういうことはどんどん明らかにし、どんどん広めてやめさせましょう!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

仕様書
1.件名
平成23年度原子力安全規制情報広聴・広報事業(不正確情報対応)
2.事業目的
ツイッター、ブログなどインターネット上に掲載される原子力等に関する不正確
な情報又は不適切な情報を常時モニタリングし、それに対して速やかに正確な情報
を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電所の事故等に対する風評被害
を防止する。
3.事業内容
① ツイッター、ブログなどインターネット上の原子力や放射線等に関する情報を
常時モニタリングし、風評被害を招くおそれのある正確ではない情報又は不適切
な情報を調査・分析すること。モニタリングの対象とする情報媒体及びモニタリ
ングの方法については、具体的な提案をすること。
② 上記①のモニタリングの結果、風評被害を招くおそれのある正確ではない情報
又は不適切な情報及び当庁から指示する情報に対して、速やかに正確な情報を伝
えるためにQ&A集作成し、資源エネルギー庁ホームページやツイッター等に掲
載し、当庁に報告する。
③ Q&A集の作成に際して、必要に応じて、原子力関係の専門家や技術者等の専
門的知見を有する者(有識者)からアドバイス等を受けること。また、原子力関
係の専門家や有識者からアドバイス等を受ける場合には、それらの者について具
体的な提案をすること。
④ 事業開始から1ヶ月程度で30問以上、事業終了時までには100問以上のQ
&A集を作成すること。(後略)

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動き出す時

2011-07-17 23:26:56 | その他

新しいことの動きだすときは、ささいなことでひどく忙しくなりますね。

「放射能から子どもを守る地域のネットワーク」のスタートでちょっと忙しくなり、映画の紹介があとまわしになりそうです。

三月からずっとやりたい・やらねばと思ってきたことだし~最初が肝心と思っているので忙しくても全然平気なのですが~。

何故か地域の子どもの英語教室のスタートにも関わっていて、ささいなことで忙しいです。「何故こんなことをやっているのだろう?」と思うのですが、乗りかかった船状態でやっています。

外国人の英語の先生を探すのがむずかしくなっているそうです。(帰ってしまった人が多いため)

何十年も汚染の続く日本に生きていく上で、案外外国語を学ぶということは前以上に重要になってくるのかもしれないなあなどと思いながら。

 

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「放射性物質ゼロからの勉強会」にいってきました!

2011-07-16 23:31:40 | 放射能と原発

あまりの暑さに、暑さ対策グッズを売っている売り場を回ってから会場にむかいました。

(「ホカロン」の冷たいバージョンとか水にぬらすとつめたくなるものとかいろいろあるんですね~試してみます)

この学習会は、東京大学大学院の環境分析化学研究室の小豆川勝見助教授を講師に迎えての学習会でした。

会場にぎちぎちに椅子を出して、人間の熱気と質問の熱気と、とにかく熱気のある学習会でした。

今まで、原子炉設計者や原子力の研究者・医者やチェルノブイリの支援者等の話は聞いてきましたが、「環境分析化学」をやっている人ははじめてで、これまでとは違う視点の話が興味深かったです。「放射能とは何十年という長いつきあいになるので気張らずにやっていきましょう」という言葉どおり気張らないお話でした。

二時間以上の学習会だったので、印象に残ったことだけ書いておきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<いろいろな測定>

☆核種の違い~ウラン235が割れて、大小のかけらができたと考える。

ヨウ素・セシウム・ストロンチウムが代表だが、その他細かいものを入れると15種が確認されている。プルトニウムも少なくとも飯館村まではとんでいる。セシウムの中でも 134と137が1対1で検出されているのが今回の特徴。134は半減期が二年と短い。

(東電が発表していたデータの中に塩素38というのがあったので、専門家の間では「核爆発か」と緊張が走ったが、「ナトリウム24」がなかったから、ミスだったのだろうと推定に)

☆線の違い~アルファ線・ベータ線・ガンマ線・X線

☆単位の違い~ベクレルとシーベルト(ベクレルが核種ごとなので足してはいけない)  ※チェルノブイリではキュリー

☆何を測るか~空間・土壌・食品・人間

測定結果を比較するのは、測定方法の統一が必要。ようやく空間測定で1メートルにしようとか50センチにしようとかいうふうに統一されてきたが、土壌測定の場合、どうやって土をとるかのルールがまだない。この先生のところでは、かきみだしていない土20センチ平方メートルを表面一センチはぎとるように指示しているそうです。それをかきまぜて均一にして、必要な量を使っているそうです。土壌測定の場合、重さあたりなのか、面積あたりなのかの違いもある。現在は重さあたりでやっているが、面積あたりにしていくことも研究中。

水道水の測定は東京都の測定と一致している。食品測定について研究中。お茶の葉とか食物片とかは測定結果のばらつきが大きい。肉は現在研究中だが思った以上の値がでている。

人間を測定するホールボデイカウンターは高価。現在日本で10何台のはず。まわりの放射線の少ない地域ではからないと正確でない。体の表面まで出てこない放射線もあるので測れないものもある。(プルトニウム汚染は測れない)ヨウ素のように半減期がみじかくすでに終わっている放射能の測定はできない。

☆測定結果には誤差がつきもの。信頼できる専門機関は誤差まで表示するものである。

☆放医研が、空間・土壌・食品など合わせての年間の推計を出そうという試みをはじめている。

<個人の測定について>

個人で買っている放射能測定機の値はとにかくバラバラになるのがふつうである。

本来は標準線源をもとに、校正する作業ができるのがのぞましい。ができない機種もあるし、できてもコストがかかる。なので個人の線量計は相対変化を知るものだというふうにとらえて活用するべきと思う。

①定点観測~同じ時間・同じ場所・同じ向きで測って比較することは意味がある。

②ホットスポット発見~地域の中でとりわけ放射線量の高い地の発見には役にたつ。

 <現在の土壌汚染>

・駒場の現在の土壌汚染は、324±Bg/kg  中国の核実験のとき3Bg/kg 何もなかった時の平均は0.1~1Bg/kg

福島の土壌汚染は、都内の1万倍~10万倍。

<これからどうなるのか>

原発の再爆発の可能性もないとはいえないわけだが~。

順調に原発が収束していった場合、大気の汚染は次第に減っていくが、土壌汚染はなかなか減らない。(セシウム137は9年で半分)。コンクリートで固めた町では放射能は洗い流されて減っていくが、その分下水処理場・ゴミの処理場での汚染が大きくなる。下水処理・ゴミ処理の放射能対策も各自治体それぞれで検討しているなのが現状ではないか。

科学の目だけで考えると「最良の処理方法はコンクリートにつめて海溝に落とすしかない」と自分としては思ったりするが、実際は難しいのだろうと思う。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

感想

この先生は分析化学の専門家であり、チェルノブイリのことはにわか勉強をされたのだろうと思いますが、「チェルノブイリの被害として、作業員が28名死亡」とかチェルノブイリの被害を極端に少なく話されたのには驚きました。こういう意見はやっぱりいまだに大きいのだとあらためて認識し、チェルノブイリの被害を伝える映画の上映をしなければとひそかに決意をあらたにしました。(この場に集まっていた人はかなり勉強している人たちで、かなりがんがん反論する意見がでましたが。)

会場発言として、アメリカのプルトニウム工場から9キロのところで育った女性の発言がありました。1941年から2005年に閉鎖になるまで、秘密の火事があったりしたことも。肺がんや甲状腺の病気もいっぱいみてきたそうです。この場ではとても語り尽くせなかったと思いますが、こういう放射能汚染の問題も世界が注目していく必要があると思いました。

お話がもりだくさんで、実際に測定する時間が短かったのですが、いろんな測定機をもちよって三つの線源を測定しあいました。とにかくまちまち!ということを痛感しました。本当に相対評価を見ることしかできないのだとしみじみ思いました。 

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火山学の立場から放射能汚染地図をつくった早川先生の公開授業

2011-07-15 08:40:28 | 放射能と原発

週刊現代でもとりあげられて話題の早川先生が汚染地図のことの公開授業をされるそうです。

とんでいきたいけれど、ちょっと無理~なので、せめてここでお知らせします

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「福島第一原発から2011年3月に漏れた放射能の広がり」
早川由紀夫
7月21日(木)08:40-10:10
08:30入室。40分説明。50分質疑応答。
群馬大学教育学部B棟1階(前橋市荒牧町4-2)

私が担当する「火山学」の最終回授業として行います。放射能汚染地図をどうやってつくったか。汚染ルートとタイミング。山の汚染状況はどうなのか。チェルノブイリと比べてどうかなどをお話します。

学外からの参加希望者は、コメント欄に全員の氏名・所属を書いてください。「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れれば個人情報が守られます。学外からいただいた参加希望者リストは、事前に本学部教務係に提出します。

【お約束】
・この授業内容は公開です。そのまま記事にしてもらってかまいません。
・授業風景の動画撮影は不可。スチル写真は少数枚なら可。録音可。
・ツイッター実況中継可。ただし群馬大学のネット接続サービスは提供しません。
・授業で使ったパワーポイントはネットで公開します。

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人と人をつなぐ言葉・たちきる言葉

2011-07-15 07:54:23 | その他

12日のことはまた書くことにして、今日は全く関係ない話です。

先日あるところで、言葉には人と人を断ち切る言葉があるという話を聞きました。

例としていくつかあげられていたのですが、私が思う「現代の断ち切る言葉の代表は若いお母さん(若いママさん)という言葉だ」と思います。

例えば「若いお母さんの参加を待っています」という呼びかけがあった時に、自分が呼びかけられていると思うお母さんはどれくらいいるでしょう?

この場合よびかけた人は「30代は若いお母さん」と思ってよびかけているのですが、

たいていのお母さんは「自分は若くないから関係ない」と思うことでしょう。「行ってみたいけど、若いお母さんの集まりなら遠慮しておこう」という人もいるかもしれません。

20代ギリギリか30歳過ぎて子どもをうんだお母さんが増えていますが、そういう人は自分のことを若いお母さんとは思わないものです。30代でも自分を「若いお母さん」とは思わないけれど、子どもが大きくなってきて40過ぎたらもう若いお母さん来てくださいと書かれた集まりにはいかれないものです。

ただでさえ、母親同士の連帯というのは結構むずかしいものがあるのに、そこに断ち切る言葉が降り注ぐことのないように~

ちょっと「若くないお母さん」の気持ちを代表して書いておきたくなりました。

 ◇私も自分の文章では、「若い」という言葉は使いません。どうしても使うときは「若々しい」という言葉を使います。「若々しいお母さん」という言葉なら、人と人をつなぐことができるかなと思って~。

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12日子どもたちを放射能から守る全国ネットの集会にいってきました!!

2011-07-13 23:36:46 | 放射能と原発

もりだくさんの内容で、すぐに全部書けませんが~テレビ局と新聞と~マスコミの人が多いのにびっくりしました。

テレビはTBSのニュース23で報道されたそうです。見逃してしまいましたがこちらでみれたので嬉しいです。http://www.youtube.com/user/tbsnewsi?blend=1&ob=5#p/u/2/rGO-BSRYNz8

とにかく入口に人があふれていて、席も満席で、中身も濃く、最高の集まりでした。

福島のお母さんたちのパネルでは、出るに出れない悩みがいろいろ伝わってきました。中高生は部活の大会とかもあって部活が変わらずやっているため、「部活いのち」の中高生は親の言うことを聞かないという話も~部活の大会は中止か、違う場所でやってほしいです

遠く関西から参加している参加者も少なくなく心強かったです。徳島では避難を受け入れる活動をしているという話ありがたいなあと思いました。

首都圏では、インターネットの中で情報をえたり、交流してどんどんネットワークが広がっているのを実感しました。

逆にインターネットを見る人が少ない地域では、危機感を持つ人が少ないということも語られ、福島では新聞(?)を作ってみてもらう活動やいろんな講演会や学習会を開こうとしているそうでした。

グループにわかれて話し合う時間があり~同じ地域の人とも知り合いになれて、これから動き出す出発点になれそうです。

グループで話し合ったことを発表する時間もありましたが、みんな話したいことがいっぱいですごかったです。これからこんなことをやりたいという提起を考えて発表とのことで、私などは頭が働きませんでしたが、「一つの地域と提携して産直を始める」という話があったり、それぞれの工夫があって、頭を柔らかくして取り組むこと大切だなあと思いました。

主催者より、この日午前中に厚労省が「原発事故後に日本国民が摂取した食品から受ける放射線量の増加推計値」を初めて公表し、「安全性の観点で相当程度小さい」と発表したこと、「日本国民というくくりで全国平均で語ることがおかしい」との怒りの発言があり、同感の拍手がおきました。~「安全」ということばを言いたいために、わざとそんなやり方をしているとしか思えません。

野呂さんの話の中で、関東の被害を認めない方向で役所が動いている。関東から北海道に避難している人に対して避難民と認めないという指導がされている話があり、福島と関東のお母さんが手をつないでいくことの大切さが語られました。

給食については、野呂さんより「北海道の給食の現場に自動的に放射能汚染の心配される地域の食材が送られてきてしまうシステムができあがっている」とか横浜の人より「検査がはじまっているがやはりひっかかる食材がでている」という話とかがありました。

同じく野呂さんより、「ここ10年くらいベラルーシでは放射能の被害を認めないで、被害者を救うために動いている人の家が焼かれたり職を追われたりしている」とのこと。(ひどいですね!) 病気の発症は5年後10年後20年後になりうるし、なってもそれが放射能のせいだということを現在の医学ではつきとめられない。だからこそ記録していくことが大切という話がありました。記録しやすいノートも近いうちに発行されるそうです。

(あとでもう少し書きます)

 

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映画「川の底からこんにちは」~若い世代の叫びが聞こえる~

2011-07-11 10:02:09 | その他

今この国の状況は極めて複雑~と思います。

誰も正確にはその状況を把握できてないのではないかとさえ思います。

が、映画はこの国の姿を少しだけみせてくれます。

「一枚のはがき」(2011年8月公開)は、99歳の新藤兼人監督からの渾身の力をこめたメッセージといえる作品ですが、

「川の底からこんにちは」(2010年 石井裕也監督作品)は、それに匹敵するような迫力の、若い世代からのメッセージと思いました。

もし誰かが、いろんな世代の人にこの二本の映画を観てもらい感想とかアンケートをとって分析するなら、それだけでも論文が書けるのではと思います。

「川の底からこんにちは」の公式ホームページの紹介の仕方がちょっとぴんとこないのですが~~~

社会問題なんてどうでもいい(ここでは環境問題が最初はおちょくられてでてきます)、愛なんて死語、職場にも自分にも何の希望もなく「仕方ないですよ」が口癖の主人公が実にリアルに描かれています。その主人公が病気で倒れた父親にかわってしじみ工場をついで変わっていく物語です。

「一枚のはがき」の反戦と愛のメッセージは一定の年齢以上の人にはまっすぐに伝わるけれど、伝わらない世代もあるということが十分に想像されてしまいます。

ずっと以前から世代間のギャップとか断絶とか言われてきたけれど、今の断絶状態はかってなかったように思います。

絶縁状態といってもいいかもしれません。

何があればこのギャップを埋めることができるのか~今の私には想像できませんが、もし埋めることができるなら世の中は確実に変えられるだろうと思います。

(埋められなければ社会はさらに生きにくい方向にいってしまいそうです

 

 

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