「原発と映画」プロジェクト準備ブログ

原発に関する映画の紹介をメインに2011年から書いているブログです。

映画「川の底からこんにちは」~若い世代の叫びが聞こえる~

2011-07-11 10:02:09 | その他

今この国の状況は極めて複雑~と思います。

誰も正確にはその状況を把握できてないのではないかとさえ思います。

が、映画はこの国の姿を少しだけみせてくれます。

「一枚のはがき」(2011年8月公開)は、99歳の新藤兼人監督からの渾身の力をこめたメッセージといえる作品ですが、

「川の底からこんにちは」(2010年 石井裕也監督作品)は、それに匹敵するような迫力の、若い世代からのメッセージと思いました。

もし誰かが、いろんな世代の人にこの二本の映画を観てもらい感想とかアンケートをとって分析するなら、それだけでも論文が書けるのではと思います。

「川の底からこんにちは」の公式ホームページの紹介の仕方がちょっとぴんとこないのですが~~~

社会問題なんてどうでもいい(ここでは環境問題が最初はおちょくられてでてきます)、愛なんて死語、職場にも自分にも何の希望もなく「仕方ないですよ」が口癖の主人公が実にリアルに描かれています。その主人公が病気で倒れた父親にかわってしじみ工場をついで変わっていく物語です。

「一枚のはがき」の反戦と愛のメッセージは一定の年齢以上の人にはまっすぐに伝わるけれど、伝わらない世代もあるということが十分に想像されてしまいます。

ずっと以前から世代間のギャップとか断絶とか言われてきたけれど、今の断絶状態はかってなかったように思います。

絶縁状態といってもいいかもしれません。

何があればこのギャップを埋めることができるのか~今の私には想像できませんが、もし埋めることができるなら世の中は確実に変えられるだろうと思います。

(埋められなければ社会はさらに生きにくい方向にいってしまいそうです

 

 

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子どもはシリーズものがすき!!!

2011-07-11 06:30:53 | その他

わが子はせっせとシリーズものの本を読みふけっています

よみおわるとすぐ次を買ってほしいというので大変ですが。

考えてみると本に限らず、まんがでも映画でも、子どもは本当にシリーズものが好きですね

このことを子どもの文化に関わる人たちにはもっともっと考えてもらえるといいのかなと思います

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「子どもはシリーズものが好き」~これだけで十分と私などは思うけれど、もしこのことに理屈をつけるなら~

登場人物の名前を覚え、登場人物同士の関係や背景を理解するのは、子どもには大人が想像する以上に大変で,そういうことに集中しているうちに、映画でいえば3分の1くらいは進んでしまっているという感じかなと思います。

単発のものであっても、そういう子どもの状態を理解して、最初の部分でていねいな説明があると少しいいのではと思います。

 

 

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もんじゅはいらない!!!

2011-07-11 05:13:37 | 放射能と原発

水というものが、こんなにも原発事故のさいの最後の頼みのつなになるものだとは!!!~福島原発事故がおきるまで、気がつきませんでした。

ところがもんじゅでは、こんな状態になったらもはや人間にはなすすべはない。もんじゅにつかわれてるナトリウムは空気にふれたら発火し、水にふれたら爆発してしまうのだから。

もうこれだけで、私としては、もんじゅはいらない!!と言いたいです。

その上「もんじゅ」で事故がおきたら、想像できない規模の事故になるでしょう。 もんじゅはいらない!!!と叫びたいです。

その上熱対策を優先せざるをえないから、地震対策を犠牲にせざるをえないなんて~もんじゅはいらない!もんじゅはいらない!もんじゅはいらない!もんじゅはいらない!もんじゅはいらない!  …とエコーをきかせたいです。

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でもそれだけでは説得力がないのかと思います…

前項の「いま原子力発電は…」で紹介した早稲田大学の藤本陽一教授(撮影時)のお話にあったように今までの事故にこそ学ぶべきと思います。

<ナトリウム漏れ事故>

ナトリウムがもれなければいいと、推進する人たちは言うのでしょうが、

世界中の高速増殖炉で138件起こっているそうです。(集計記録のないアメリカをのぞく)

日本でも1995年12月の事故がナトリウム漏れ火災事故でした。

しかも事故の模様を撮影したビデオのビデオ隠しが発覚し、そのことの社内調査にあたった総務部次長が記者会見の翌日になくなり、「自殺」とされ、それに対して遺族がおこしている裁判があるそうです。(西村裁判)

動燃(現在の日本原子力開発機構)が誠実な会社なら、事故がおきたら事故のすべてを公表し、分析しようとするのが本当なのに、隠そうとするとは!!

<暴走事故>

アメリカのEBR-1で1955年に暴走事故がおきた。小型の実験炉だったので、大惨事にはならなかったが炉心は溶融。

<炉心溶融事故>

アメリカのフェルミで炉で1966年におきた。緊急停止があとわずか遅れたら、大惨事になっていた。

                   ⇒アメリカは1983年上院で予算案を否決

<蒸気発生器伝熱管破断事故>

イギリスのPFRで1987年に起きた事故。一本が破断したら8秒で40本が連鎖破断した。⇒イギリスは1988年にPFRの閉鎖を決定。

<出力異常>

フランスのフェニックスで1989-1990年原因不明の出力異常。

⇒フランスは1991年政策転換して、高速増殖炉から撤退。

※ドイツは、1991年政府・電力会社・メーカーが廃炉に合意。

<落下事故>

2007年日本の実験炉「常陽」で操作を誤ってピンを落としたものの、発見できていない。

2010年8月「もんじゅ」で「炉内中継装置」落下。(2011年6月ひきあげ)

(炉内にナトリウムがあるため調査自体が制限される上、調査も引き上げも難航。無事に引き上げられても金属カスが炉内の残っている可能性は否定できない)

以上すべての事故を検証した上でなお事故をおこらないようにできるといえるのでしょうか?

「もんじゅ」はどう考えても廃炉を決断してほしいです。

 

 

 

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