「原発と映画」プロジェクト準備ブログ

原発に関する映画の紹介をメインに2011年から書いているブログです。

「沈黙しない人々」が完成しているそうです。

2018-05-19 20:12:14 | 原発の映画(観てないもの・上映情報等)

トルコの脱原発運動を描いた「沈黙しない人々」が完成しているそうです。

https://vimeo.com/180398868
 

「沈黙しない人々」

監督・撮影・編集:森山拓也

37分/横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2017 準優秀作品

森山監督紹介 同志社大学大学院グローバル・スタディー研究科博士課程在籍
       研究対象はトルコの環境運動、市民運動

「日経済成長や人口増加が続く新興国・途上国では原発導入への関心が高まっており、トルコもそうした国々の一つです。トルコでは現在、3か所で原発建設計画が進められており、シノップ原発の建設には日本政府・企業も深く関わっています。しかし原発建設地を中心に、トルコでは原発建設への反対運動が続いています。シノップを含むトルコの黒海地方は、チェルノブイリ原発事故による深刻な放射能汚染被害も経験しました。現地の人々は原発の危険性を強く感じています。日本は福島原発事故後も原発輸出に積極的ですが、相手国の政府や企業だけでなく、一般市民の声にも耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。本作品ではトルコで収録した原発に反対する人々の声を紹介しています。」

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公式HPはないようですが、こちらでも紹介されています。↓

https://blog.goo.ne.jp/imacoco25/e/02fa56e8d5dfefad0664b7074f53705a

下記イベントで上映されるそうです。参考までにこちらも転記します。

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「福島の声をトルコへ」 木幡ますみ(福島県大熊町議員)トルコ訪問報告会 ~ Sinop
N?kleer istemiyor シノップに原発はいりません
http://nonukesasiaforum.org/japan/archives/1116
トルコ北部の街シノップでは日仏企業連合による原発建設が計画されています。その一
方、トルコでは1970年代から反原発運動が続いています。またトルコの人々はチェルノ
ブイリ原発事故による汚染被害も経験しました。「チェルノブイリの日」に合わせ毎年
4月にシノップで開催される反原発集会に福島県大熊町議員の木幡ますみさんが今年参
加し、福島原発事故の経験を伝えました。日本の原発輸出に反対するトルコの人々との
交流について、木幡さんが報告します。木幡さんの報告と合わせ、トルコの反原発運動
を描いたドキュメンタリー映画* も上映します。

チラシ http://nonukesasiaforum.org/japan/wp-content/uploads/2018/05/180602.pdf

日時:6月2日(土)14:00~16:30(13:30開場)
会場:新大阪丸ビル新館 606号(JR新大阪駅東口より徒歩3分・70名)
参加費:800円(学生500円)/参加申込不要
主催:ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
連絡先:080-6174-8358(佐藤)
*「沈黙しない人々」監督・撮影・編集:森山拓也/37分/横濱イ
ンディペンデント・フィルム・フェスティバル2017 準優秀作品

*参考記事 【毎日 4.25 】 伊藤忠 トルコ原発離脱 事業費倍増、利益確保困難に

三菱重工業、伊藤忠商事などがトルコで進める新型原発建設計画から、伊藤忠が離脱す
る。2015年から3年間、事業化に向けた調査が行われたが、現時点で事業化のめど
が立っていないことから参画を見送る見通し。原発は安全対策費の上昇で建設費が膨ら
んでおり、日本が官民挙げて進めてきた原発輸出に逆風となっている。

伊藤忠が離脱するのは、トルコ北部の黒海沿岸シノップの原発建設計画。三菱重工とフ
ラマトム(旧社名アレバ)の共同出資会社「アトメア」が開発した新型軽水炉「アトメ
ア1」(110万キロワット)4基を建設し、23年の稼働を目指している。

日本、トルコ両政府が13年、アトメアによる受注で事実上合意した。三菱重工が主体
となり、18年3月末まで事業化に向けた調査を実施。その過程で、13年の計画当初
、4基で2・1兆円程度と見積もられていた総事業費が2倍以上に膨らむことが判明し
た。三菱重工は調査期間を夏まで延長している。

事業化した場合、参画企業が建設費を負担し、発電による利益で回収する計画だが、建
設費の上昇で当初想定した利益が得られない可能性が高まっている。伊藤忠関係者は「
もともと3月末まで調査に協力することになっており、その役割を終えた」と説明した


政府関係者によると、政府は事業費の増加を受けてトルコ政府に資金面での負担を求め
ているが、交渉は平行線をたどっている。伊藤忠が事業への参画を見送れば、事業費を
負担する企業が減ることになり、事業の実現性はより厳しくなりそうだ。アトメア1の
建設は、トルコの他、ベトナムやヨルダンでも構想されたが頓挫しており、開発構想自
体が見直される可能性も出てきた。

一方、日本の原発輸出では、日立製作所も英国中部で建設計画を進めている。3メガバ
ンクと国際協力銀行(JBIC)を含む銀行団が融資し、大型の軽水炉2基(計270
万キロワット)を建設する計画。原発事故などのリスクがあるため、政府がメガバンク
の融資の全額を保証する「オールジャパン体制」を敷いているが、英政府や英銀行の出
資・融資が日本側の要望する水準に達せず、協議が続いている。



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原発に関する映画その78  「終の住処を奪われて」

2018-05-18 23:52:29 | 原発と映画

3月に、2017年夏に完成した福島原発被害東京訴訟の映画「終の住処を奪われて」をみて、同訴訟の団長でもあり、この映画の主人公でもある鴨下祐也さんと遠藤大輔監督のトークを聞いてくることができました。


https://motion-gallery.net/projects/fghtokyososhou

https://www.youtube.com/watch?v=aVhkYTtMqF0

こちらの映画は37分のドキュメンタリーということで、この手の映画は、ただ映像を並
べただけのニュース映像みたいなものもあり
がっかりすることも多いのであまり期待しないで、みたのですが、ものすごくいい映画
でした。

監督の遠藤大輔さんのお力だと思います。
薬害エイズや肝炎の問題や、ホームレス問題など社会問題をとりあげた映像を、20~25
年間撮り続けてこられている方で、いつもテーマは向こうからやってくるといっておら
れました。
前作ホームレスのことをとりあげた映画の劇場公開時に、福島から避難のおかあさんか
ら声をかけてもらい、次の映画はこれになるのだろうと予感したそうです。

そして2012年から取材をはじめ、弁護士さんがいつも福島からの避難者の集会に顔をだ
されていたので、裁判が起きるのだろうかと思ったけれども、当時は集会の映像をとる
のも怖いという感覚があるときで
表にたとうという避難者もいない時期だったと振り返って語っておられました。

多くの避難者の話を聞く中で、この問題は実に一人ひとりが抱えているものが違うこと
も理解されたうえで、一人の人に焦点をしぼることで
その人の上に起きた悲しみや怒りを共有してもらうという方法で映画を撮ることに決め
られて、ずっと鴨下さんに密着取材してきたそうです。

鴨下さんが科学者としてこの問題に向き合っているということも最大限押し出した映画
となっていました。

鴨下さんの自宅の土壌測定の様子はもちろん、室内のほこりがなぜ汚染されるのかの説
明もありました。
高専の屋上で水耕栽培されていた機械を全部除染して、それから育てた野菜をはかって
、それも放射能が検出されたので、夢をかけていた高専での屋上菜園を断念した話とか
もありました。

住宅問題では、国と福島県と両方に交渉しながら、矛盾を明らかにしていく様子もとら
れていました。

もちろん東京訴訟で明らかにしてきた国の責任が何かということも描かれていました。

他の同種の裁判を広めるためにも、役にたつ映画と思いました。

☆トークの中では、今回の映画にはいれたかったけれど、いれなかった問題が二つあり
、それは食の問題と東京の汚染の問題だという話もありました。
食の問題では、鴨下さんはチェルノブイリ事故のあと一年間は牛乳を飲むのをやめてい
たくらい、放射能問題を気にはされていたとのことで、2011年の前と後で国の測定方法
が違っていることを知ってほしいという話でした。
今ほとんどの食品がNDになってきているけれども、2011年前の100倍ゆるい検出限界で
の測定に変わっているからこそという指摘をされてました。
東京にも汚染があり、月間降下量が昨年は福島に次いで第二位だったなど、2~5位をい
ったりきたりしているけれども、東京の汚染があまり減っていかないのは、焼却の問題
が大きいような気がしているという話も鴨下さんからあり、同感しました。
住宅問題の現状についての話もありました。


 

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「ラッカは静かに虐殺されている」は注目したいです

2018-05-18 08:23:00 | 原発問題ではないけれど重要な社会問題を扱

イスラム国に支配されたシリアのラッカで、起きていることを海外に発信するためにスマホを片手に、命がけで撮影し海外発信されたグループがあったそうです。

「ラッカは静かに虐殺されている」は、その人達のことを記録したドキュメンタリーとのことです。

http://www.uplink.co.jp/raqqa/

と聞いただけで、「みたい」「みなければ」と思い、東京にいったついでに渋谷アップリングにかけつけましたが、あいにくその日は満員でみることができませんでした。(トークのある時だったからなおさらですが、大変な熱気でした)

アップリングの書店には、イスラム国に関する書籍も山積みに。

あそこまで巨大に見えたイスラム国の存在が、ほぼ壊滅したというのは世界史上の出来事と思います。

ほかにもいろいろ背景はあるとはいうものの、イスラム国支配下に住んでいた人達の命がけの行動が、あったからこそイスラム国を追い詰めることができたということは、知って知らせていくべきことと思います。

4月14日に渋谷アップリンクとポレポレ東中野でスタートした劇場公開は全国に広がっているようで、今週末5月19日から公開の劇場もあります。

一週間だけの公開とか一日だけの公開という劇場もあります。多くの人が見逃すことなく、みられますようにと書きとめます。

http://www.uplink.co.jp/raqqa/theater.php

みてからまた書きます。

作品紹介を上記公式HPより抜粋して転記します。

<作品紹介>
『ラッカは静かに虐殺されている』
戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

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江古田映画祭のその思い・そのやり方に学ぶ機会「江古田映画祭とはなあに?」があるそうです。

2018-05-17 18:18:52 | 原発の映画(観てないもの・上映情報等)

毎年毎年3月11日前後の映画の上映会情報をチェックしていましたが、たいていのところは、だんだん原発映画の上映は減っていく中で、東京練馬区で開催されている江古田映画祭さんは、むしろ逆にどんどん活気をましている印象があり、私も一度伺ってお話を聞いてきました。

◇最初は二本の映画の上映会を開催したのが始まりだったこと。

◇近くの大学の先生が、応援してくださり、映画祭という名前をつけようとなり、大学を会場に借りたりもしながら、広がりを作ってこれたこと

◇実行委員会形式で、実行委員の輪を広げながらやってきたこと

◇実行委員はそれぞれ上映したい映画があったら、自分で交渉・自分でせっせと券を売り、当日も自分で司会と

一人の人に負担がかからない方法でやってきたこと

等お聞きしたところです。

このたびそんな江古田映画祭さんの思い・やり方を学べる場が企画されているそうなので、ご紹介します。

「映画祭」と最初から大きく構えるのでなく、こんな場なら日本中どこでもできるのではと思えるところがいいなと思ってます。

http://furutotenshu.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-be97.html

上記ブログよりご紹介もさせていただきます。

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江古田映画祭とはなーに

 

日時 2018522日(火)午後6時から

場所 ギャラリー古藤 〒176-0006 東京都練馬区栄町9-16                          電話 03(3948)5328

 fwge7555@mb.infoweb.ne.jp

 

内容 江古田映画祭の説明  江古田映画祭実行委員会事務局長 田島 和夫 

参加費 500円 (飲物代) 

江古田映画祭は2012年から東京練馬区の江古田のギャラリー古藤と武蔵大学を会場としておこなわれています。

 第7回江古田映画祭「311福島を忘れない」は、2018224()311()16日間に878(入場者・関係者)の人々が参加し、武蔵大学での遠藤ミチロウライブ、20作品の上映とトーク、高木成幸写真展、子ども保養の展示、物販・店頭販売等を催して、今回も福島に寄りそって考え、学び、日々の行動につながる思いを込めた集まりになりました。

 423日には第7回江古田映画祭の実行委員会とうちあげが行われ、実行委員会など、30名くらいが集まり賑やかな楽しい集いとなりました。その場には新しく実行委員に加わりたい方も何人か来られました。また、新たに実行委員会に加わりたいという方のお話しもありました。それではということで、「江古田映画祭とはなーに」の企画を立ててみました。昨年1021日に武蔵大学の連続講座「地域再生のためのコミュニティメディアの活用 江古田でみんなで面白いことを始めよう!江古田映画祭について」でお話しした内容に少し新しいことを付け加えて 映像を交えて江古田映画祭の説明を行います。

 江古田映画祭実行委員会になってみたい方、実行委員会はできないけど少し江古田映画祭に興味をお持ちの方、どうぞお話しを聞きに来てください。

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「知事抹殺の真実」復興会議奨励賞受賞

2018-05-17 18:03:13 | 原発の映画(観てないもの・上映情報等)

その後原発関係の映画を二本みてはいたのですが、なかなか書けずにいました。

この春渋谷アップリンクで、「ラッカは静かに虐殺されている」が大ヒットの勢いで上映され、さらに全国の映画館にかかっていくのをみるにつけても、世の中の動きに影響を与えるような原発関係の映画は「知事抹殺の真実」が最後だったのだろうかと思っていたところ、「知事抹殺の真実」が復興会議奨励賞を受賞していたことを遅ればせながら知り、うれしくなりました。

自主上映も盛んに続いているようです。

この映画は、世の中の動きに影響を与えるような映画です。

ぜひもう一回り二回り広がっていきますようにと願って、一言書きました。

http://eisaku-movie.jp/note/award05152018/

 

この映画を観た人は、ぜひ佐藤栄作久氏の書かれた本「福島原発の真実」も読まれますように、上映会場で販売されますようにとも一言追加します。

https://www.sinkan.jp/special/adbook/truth/

そして佐藤栄作久氏が知事の座をおりたあと、福島原発の管理会社が変わったことにも多くの人が気づいてほしいと思います。

 

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