歴史のことは、あとからしか検証できないものもあるようです。
イギリスが、イラク戦争のことを真剣に検証されておられるニュースをみていて、「未来のためにこそ、歴史の検証が大切」という思いを強くします。
「封印された大震災 愛知県半田市」は1944年におきた地震のことを描いたNHK中部放送局の特集番組とのことです。「証言記録 市民たちの戦争」の中の一作でもあります。
こちらからみることができます。
http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/bangumi/movie.cgi?das_id=D0001220050_00000
以下のHPの下の方にもリンクしてくださっています。
http://enzai.9-11.jp/?p=5823
1944年といえばまだ第二次大戦のさなかですが、その時に愛知県半田市などをおそった「東南海地震」のことは隠されていたために、知る人が少ない情報の中、終戦記念日のための特集として制作され、2011年8月10日に放送されたそうです。
その番組を作られたプロデユーサーの方は不幸にも、なくなられているそうですが、渾身の力作であることは間違いなく、ここに紹介しておきます。
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歴史を振り返るためにもう一つ重要な文書についても、映画ではありませんが、ここでふれておきます。
アメリカは軍の機密文書も年月がたったものは、情報公開されるそうで、どの国もそうなってほしいと願わずにはいられません。
2005年4月に「地震を使った対日心理戦争計画」と題する米軍機密文書(1945年、CIAの前進である米戦略事務局OSSによって作成)が米国で公開されたそうです。
第二次大戦末期の1944年にカリフォルニア大学のバイヤリー教授を中心とする地震学者たちが総動員され、
「日本近海のどこの海底プレートに強力な爆弾を仕掛ければ、人工的に巨大な津波を起こせるかシュミレーションを繰り返した」という。
その中のひとつの章では、
「日本人の目を覚まさせるには地獄に飲み込まれたと思わせる必要がある。
そのためには、地震を恐れる日本人の特性を徹底的に突くべし。地震攻撃に勝るものはない」と結論付けているそうです。
また、当時の米軍における研究開発部門の責任者であったスタンレー・ロベル博士やマーシャル・チャドウエル博士の分析によれば、
「日本の周辺にある海底の地震プレートをピンポイントで爆破すれば、巨大な津波を発生させることが可能となる。目標とすべきプレートの周囲に8キロ以内に爆弾を仕掛ければ、1年以内に狙った場所で地震を起こすことができ、津波も誘導できる」
とも書かれているそうです。
そして秘密文書の最後には
「地震・津波攻撃の目的は日本人をパニックに陥れることで、神国日本や軍部独裁に対する不信感を醸成することにある。日本人が国家を捨て、個人の生存を第一に考えるようにするためのショック療法ともいえる」と記されているそうです。