「ママの約束 原発ゼロでみつけた本当の豊かさ」(増山麗奈監督 90分)
予告編はこちら。
HPはみつけられませんが、クラウドファンデイングの時のページが映画のことを伝えてくれています。こちら
画家で、映画もとり、さらにジャーナリストも自称される増山麗奈監督は、自由奔放な生き方と、行動力で、閉塞した時代に、新しい風を吹き込んでくれている人と私は感じています。
この映画「ママの約束 原発ゼロでみつけた本当の豊かさ」は、311福島原発事故に出会い、原発をなくす社会を作ろうとお子さんたちと約束したところから、はじまった旅の記録ともいえるドキュメンタリーです。
増山麗奈監督の、自由奔放さと行動力がそのまま表れた作品で、ほかの監督がいっていないところにいき、とっていない人にインタビューしているので、映画としてのまとまりはかけている感じですが、歴史の証言としてあとから貴重なものとなるかもしれません。
後半は、ドイツに行き、廃炉の様子・風力発電・廃棄物処理の現場に取材したり、インドに福島の子どもを連れて行ったときの映像も、増山監督ならではという感じです。
日本国内では、南相馬や江戸川区で見つかった黒い粉を巡るインタビューや、焼却を巡って、大阪・富山・鮫川にまで取材に行かれているのも貴重です。木田節子さんにインタビューし奇形のクローバーをみせてもらったり、長崎にこられたオリバーストーン監督をうつしたり。。。書ききれないほど多方面にわたって、描いています。
深刻な問題を、明るいトーンで描いているのも、増山監督らしいと思います。