「原発と映画」プロジェクト準備ブログ

原発に関する映画の紹介をメインに2011年から書いているブログです。

「ニュークリア・サベージ」というドキュメンタリーがあるそうです。

2023-11-28 00:24:32 | 原発の映画(観てないもの・上映情報等)

観ていないのですが、覚えのために、書き留めます。

原子力資料情報室のHPで知ることができました。このHPより転載します。

========================

原子力資料情報室 第85回公開研究会
【上映会】ニュークリア・サベージ 極秘プロジェクト4.1の島々
Nuclear Savage The Islands of Secret Project 4.1

映画「ニュークリア・サベージ」

ビキニ水爆実験後のマーシャル諸島島民への極秘被曝人体実験(プロジェクト4.1)を追いかけたドキュメント映画です。

87分/日本語字幕(字幕:松久保肇(原子力資料情報室))
監督:アダム・ジョナス・ホロヴィッツ Adam Jonas Horowitz
URL:www.nuclearsavage.com/

** 解 説 **
 1986年、アダム・ジョナス・ホロヴィッツはマーシャル諸島で最初の映画を撮影し、そこで目にしたものに大きなショックを受けた。放射性ヤシの実、漏洩する放射性廃棄物貯蔵施設、過密なスラム。これらは全て米国の植民地時代に受けた、67 回に及ぶ冷戦期の核実験の影響だ。核実験は島々を吹き飛ばし、全ての人々に壊滅的な打撃を与えた。
 20年後、アダムは“Nuclear Savage”と題したドキュメンタリーを撮るためにマーシャル諸島に帰ってきた。米政府による意図的な放射能汚染から数十年後の、島民たちの尊厳と生存をかけた戦いを、生活に密着して描き出したのだ。“Nuclear Savage”は政治的・文化的なスキャンダルを暴露し、数々の賞を受賞した。
 近年、機密解除された米政府の公文書や、生存者の証言、非公開だった写真などにもとづき、これまで語られてこなかった物語の真実の姿をドキュメンタリーで明らかにした。米国の科学者たちがどのようにして、この太平洋の楽園を放射能の地獄に変えてしまったのか。マーシャル諸島の人々が、30年にもわたって、死の灰が人体へ与える影響を調べる実験動物として扱われてきたという事実。
 “Nuclear Savage”の衝撃的な内容は、私たちに民主主義の核心を突きつけている

<転載終了>

おそらくはトーク付きの上映が望ましい映画と思いますが、この時は、豊崎博光さんの解説付きだったそうです。

 

 


 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ヒロシマが泣いている フクシマが泣いている」という映画があるそうです。

2023-11-27 11:45:28 | 原発の映画(観てないもの・上映情報等)

歯科医師 古田博一氏が、監督して作られた「ヒロシマが泣いている フクシマが泣いている」というドキュメンタリーがあるそうです・

ヒロシマとフクシマ、双方を描いた映画はとても少ないので、まだみていませんが、覚えのために書き留めます。

映画の公式HPはありませんが、同名の本があります。こちらからみれます。

本の目次は以下のようになっています。

ヒロシマが泣いている
1.オマール氏との出会い
 玉音放送現代語訳/『広島は泣いている』

2.被爆直後の広島とオマール氏慰霊
 ◆インタビュー:平塚哲夫先生

3.オマール氏の治療
 ◆インタビュー:濱島義博先生
4.京都原爆被爆者の会の活動 オマール君の墓
  瑞源山圓光寺に/広島から京都へ/園部兄弟の熱意と多くの協力者/看護の老婆とともに…/京都府原爆慰霊碑に合祀/◆インタビュー:平塚哲夫先生

 

フクシマが泣いている
1.原発事故直後の福島にて
 ◆インタビュー:事故直後の福島の人たち/●取材中の会話/◆インタビュー:4月花見客

2.事故直後の首相官邸の動き
 ◆インタビュー:福山哲郎氏1/◆インタビュー:事故直後の京都花見客の若い女性/●検問にて/
 ◆インタビュー:菅直人氏1/◆インタビュー:浪江町の人/◆インタビュー:福山哲郎氏2

3.フクシマの今とこれから
 ◆インタビュー:菅直人氏2/◆インタビュー:デモ参加者の声/◆インタビュー:菅直人氏3

4.「核」について研究を続ける研究者たち
 ◆インタビュー:ABCC研究者/◆インタビュー:今中哲二先生

終奏 核兵器を全廃しなければならない  

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発に関する映画その90「発酵する民」

2023-11-26 22:43:40 | 原発と映画

「発酵する民」(2020年/92分/平野隆章監督)

HPはこちらです。

予告編はこちらです。

 

「東電テレビ会議49時間の記録」の編集をするなど、311後何年かフクシマ関連の映像に関わってこられた平野隆章監督が、鎌倉で、311後生き方を変えた人たちの姿を7年間撮りためて、作ったドキュメンタリー。

中心になっているのは、311後鎌倉で脱原発パレードをやっていた女性たち。脱原発パレードという形では、やる人と見る人の境が超えられないと感じていたときに、お隣の葉山での盆踊りに感銘を受け、鎌倉で盆踊りを始めた様子を描いた映画。

味噌やパンやお酒や、発酵と共にある暮らしをしている人達でもあり、タイトルの「発酵する民」は、微生物に発酵と、人々が変わっていく様をだぶらせてつけたとか。

脱原発の思いを胸に、地域の中でアイデイアを出し合い、コミュニテイを作っていく過程でもあり、その中でこどもたちは元気に育っている様子もさりげなくみせてくれます。

劇場公開は、福島フォーラムで始まり、監督は連日映画館に通い、感想を聞いたそうです。福島以外の人たちが311によって変わっていく様を見て、「こういう映画がみたかった」という声が多く聞かれたそうです。「避難して大変な思いをしている話はたくさん聞こえてくるけれど、避難して元気に暮らしている人がいるならそういう人の姿も観たい」という声も聞かれたそうです。

2020年劇場公開され、何年もかけて自主上映の輪が広がっていっていて、今でも上映されています。上映の新しい形を開いている映画に見えます。

 

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発に関する映画その89「モルゲン、明日」

2023-11-22 01:18:45 | 原発と映画

「モルゲン、明日」(2018年/71分/日本) 配給:リガード

ベトナム枯葉剤被害を追いかけた坂田雅子監督による原発関係の二作目。

311後いち早く脱原発に舵を切ったドイツに取材に行き、その背景を様々な角度からみせてくれるドキュメンタリーです。

HPはこちらです。

 

ドイツに関するドキュメンタリーは

再処理工場建設反対を描いた「核分裂過程」

自分たちで自然エネルギーの会社を作った「シエーナウの想い」

自然エネルギーへの転換は産業革命に匹敵するものだと描き出した「第四の革命」などみていましたが。。。

すべてを含みつつ、さらに多面的に描いた映画でした。

ドイツが第二次世界大戦の戦争責任について明確にしていることと、脱原発に舵を切れたことには関係があるということまで描いていたのは坂田雅子監督ならではの多角的視点と思いました。

政治的には緑の党の躍進が、自然エネルギーの推進をあとおししたことや、様々な政治的な背景についても描かれていました。

多面的にたくさんの内容が盛り込まれているために、消化不良になる可能性もありますので、ドイツに詳しい人のトーク付きでみてこそ生きる映画と思いました。

タイトルの「モルゲン」とはドイツ語で「明日」という意味とのことです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発に関する映画その88「かくれキニシタンー声を上げる10年目の福島ー」

2023-11-20 00:26:51 | 原発と映画

「かくれキニシタンー声を上げる10年目の福島ー」

        (関久雄監督 2021年 日本)

 

映画「かくれキニシタン」予告編 - YouTube

 

保養とは、チェルノブイリ原発事故後生み出された活動で、原発事故後放射能汚染下で暮らすこどもたちが、一定期間放射能のない地域で暮らすことをいいますが、福島原発事故後も、日本の各地で保養受け入れ活動が、民間ボランテイアの手で行われてきました。

プライバシーの問題もあり、その様子が映画に映し出されることは、これまでとても少なかったですが、「かくれキニシタン」は佐渡の「へっついの家」という施設での保養の様子をメインテーマにした貴重な映画です。

監督は、保養を主宰する二本松在住の関久雄さん。

関さんとの長年の信頼関係のもと、保養にきている方たちが、カメラの前で本音を語っておられます。

タイトルの「かくれキニシタン」とは、放射能を気にしていることを周りの人に言いづらい中で暮らしている人たちの思いを伝えてくれる言葉です。

映画は、単に抗うだけでなく、こどもたちのために懐かしい未来を作ろうとする関久雄さんと仲間たちの活動を伝えてくれます。

放射能汚染の現状と向き合っている関さん達は、何十年と保養が必要なことを予想し、「へっついの家」を買い取って、安定して保養を続けていけるよう、現在クラウドファンデイングもされています。

 

100年続く保養の拠点を作りたい。へっついの家買取りにご支援を!(関 久雄(NPO法人ライフケア) 2023/11/13 公開) - クラウドファンディング READYFOR

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発に関するその87「わたしの 終わらない旅」

2023-11-19 01:00:29 | 原発と映画

「わたしの 終わらない旅」(坂田雅子監督 2014年 78分 日本)

HPはこちらです。

製作・監督・撮影・編集:坂田雅子
プロデューサー:山上徹二郎/編集:大重裕二/整音:小川 武/製作協力・配給:株式会社シグロ

元米軍兵士だったお連れ合いをなくされてから、その原因として枯葉剤の影響を疑い、悲しみを忘れるためにも、枯葉剤被害の問題をおいかけ「花はどこにいった」などの映画にしてこられた坂田雅子監督が、311後福島の被害に向き合う中から生まれた映画。

福島に行き、映画を撮ろうと様々な人にあい、あちこちいったものの、被害の多様さと大きさに愕然としていたときに、「ビキニの人たちは今どうしているのだろう」とふと思ったことから、世界中の核被害を訪ね歩くこの映画の構想は生まれたそうです。

写真家だった亡きお連れ合いと訪ねたマーシャル(その中でも一番いくことのむずかしいキリ島)に奇跡的な偶然で取材することができたり、亡くなられたお母さまが残した資料からフランスで作られた貴重な映画「ラ・アーグ再処理工場」にたどりつき、関係者に取材するなど、様々な人の後押しがあって実現した貴重な映像の数々です。

根底に、「原発事故後のフクシマはこれからどうなるのか」という思いを抱きつつ、マーシャル・フランス・さらにカザフスタンと、おいかけた映像は、証言映像として、その価値は時がたっても失われることはないと思います。

最後に長野の地方都市で、駅前でひとりで手作りチラシをまくところからはじまったお母さまの脱原発の活動の様子がうつしだされ、それはたった一人で、様々な活動をされてきた坂田監督の姿にもだぶり、一人でもできることはあるというメッセージも伝わってくる映画でした。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「JFK/新証言 知られざる陰謀」

2023-11-18 18:14:13 | 原発問題ではないけれど重要な社会問題を扱

オリバー・ストーン監督の最新作「JFK/新証言 知られざる陰謀」が、11月17日から全国9館で劇場公開が始まりました。

もうオリバー・ストーン監督の映画を、劇場で観ることはないのではと思っていたので、新作ができ、それが劇場公開される!!。。。というだけで観に行かなければと初日にみにいきました。

 

事前にパンフレットを斜め読みしていたので、新しい証拠をもとに、どんな風に検証が進んでいくのかは、頭にはいっていたので、私には二時間長くは感じませんでした。
ケネデイ大統領の暗殺の真相に迫った劇映画「JFK」の公開によって、アメリカ国内で、ケネデイ暗殺の真相を明らかにしようという動きが再開したこともわかり、相当数の資料が公文書館にいけばみることができる状況になっていて、それを地道に追いかけ続けている人たちがいるのだと知りました。
 
監督がていねいに一つ一つの証拠をおいかけ、一人一人の証言を聞き出し、前作以上に公式発表のおかしさが誰にでもわかるようになっていました。
 
すごいのは最後の部分で、「なぜこんなことが行われたのか」を明らかにしようと、ケネデイ大統領が生前どんなことをされていたのかを、丁寧に紹介していたところです。
対外的には、ベトナム戦争から撤退しようとしていたことも、ソ連と平和共存し、核開発競争をやめようとしていたことも、他国に介入し、クーデターをおこしたりするのをやめようとしていたことも描かれ、国内では、アフリカ系アメリカ人の人権を守るための施策をしていたことなどなども、紹介され、ケネデイ大統領が暗殺されていなかったら歴史はまるで変っていたのだと、理解できました。
そして、だからこそどんなに時間がかかっても真相究明が大事なことも、伝わってきました。
在りし日のケネデイ大統領の演説も心に響きました。
 
オリバー・ストーン監督の映画は、いつもラストで感動させてくれることを思い出しました。
このような地味な映画でも、はじまりのスピード感・ラストの感動。。。すごい監督と改めて思いました。
 
最後にケネデイ大統領のおいのロバート・ケネデイ氏のインタビューもあり、オリバー・ストーン監督とアメリカの良心といえる人達の執念が生み出した映画。
 
ご自身もベトナム戦争を経験し、ベトナム戦争の映画から出発したオリバー・ストーン監督が、「ケネデイ大統領が生きていたら、ベトナム戦争が起きなかったことを描いている」というのも、集大成の映画なのではとも思いました。
 
アメリカがどんな国なのかどんな政権なのかに大きな影響を受けている日本でも、多くの人にみてほしい映画と思いました。
 
=========================
 
私は相当予備知識がありましたが、予備知識ゼロの人がみるとしたら、ちょっとトークがあったり、プラスアルファの資料があった方がいいのではと思いました。
全国9館の上映予定をみたところ、新宿武蔵野館では一回だけトーク付きも企画されていたので、注目したいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする