映画と本の『たんぽぽ館』

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シャイロックの子供たち

2024年01月31日 | 映画(さ行)

ヒリヒリするお金の話

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テレビドラマにもなった、池井戸潤さん原作の、東京第一銀行長原支店を巡るストーリー。

ある時この支店できっかり100万円の現金紛失事件が発生します。
ベテランお客様係・西木(阿部サダヲ)は、
同じ支店勤務、北川(上戸彩)、田端(玉森裕太)と共に事件の裏側を探っていきます。

その鍵となるのは、100万円を束ねていた一つの帯。
この帯が見つかる経緯が結構ひねりがあって面白い。
そのことで北川が犯人扱いされてしまったりします。
銀行内の行員同士の不和って、やっぱりあるのでしょうね・・・。

そしてまた、この帯封は、また別の事件にも通じるところがあって、
うまいアイテムの使い方になっています。
解いてしまえばゴミ。
でも、現金の出所や日時、触った人の指紋など、証拠の情報たっぷりなんですね。

本作の冒頭、「ベニスの商人」の舞台劇が行われていて、
本作の題名「シャイロックの子供たち」の原点が語られているところがいいですね。

まさに、お金、犯罪、正義、良心・・・
複雑に絡んだ人の心が語られていて、見応えがあります。

「やられたら倍返し」などと言うセリフもあって、ニヤリとさせられました。

<Amazon prime videoにて>

「シャイロックの子供たち」

2023年/日本/122分

監督:本木克英

原作:池井戸潤

脚本:ツバキミチオ

出演:阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介

 

お金のヒリヒリ度★★★★★

倍返し度★★★★☆

満足度★★★★☆



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