人骨

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VTR人骨号その後

2004年12月21日 | バイク雑談


先月思い切り転かしてしまった相棒VTRであるが、その後はタイヤをIRCのRX01という何ともいえないタイヤに換えたほかは、特にバイク屋の世話になることなく自宅でちょこちょこと直してきた。全体の被害状況はこんな感じだった。

・フォークがねじれた
・ハンドルが曲がった
・シフトペダルが曲がった
・メーターが割れた
・左ステップが曲がった
・サイドスタンドが曲がった
・フェンダーが削れた
・ステップホルダーが削れた
・シートが擦れた
・ヘッドライトを擦った
・ホイールが削れた
・ウインカーが曲がった


まず手始めにまだ持っていなかったパーツリストを購入して純正部品を取り寄せることにする。
ヘッドライトのリムと、メーターケースの内側、ステップやシフトペダルなんかを取り寄せたのだが、実はメーカーの在庫管理の合理化のせいか他車との共通部品というものが結構ある。そんな中で今回ホーネット用のパーツを一つ使っている。それが写真にも写っている黒いメーターのカバー。本来ここはメッキだったのだが、ホーネットの初期型用のパーツを流用した。ホーネットがこの黒いパーツを使っていたのは最初期だけで現在はVTRと同じくメッキだが、とにかくVTRとホーネットは同じ形のメーターが付いているわけである。遡れば昔のCB400SFとかジェイドとかも同じ部品。流用しまくりである。実はメッキされてない方が2000円くらい安いので迷わずこちらを選んだわけだ。ちなみに左右のミラーの裏側もぼくが乗っている03年式のVTRからメッキになったが、従来のはプラスチックだった。この古いミラーもリストによれば異様に値段が安い。今付いてるメッキミラーの半額くらいだ。社外ミラーの代表格ナポレオンより安いかもしれない。もし片方でもミラーを壊したら旧VTRの純正に決定である。なんにせよメッキパーツは高いということがよく分かった。なお捻れ曲がったステップを見たとき、いかに曲がりやすいアルミとは云えこんな小さなパーツがよくこうもグニャリと曲がったよなあと感心した。転倒は怖い。

続いて社外品を使ったのがヘッドライトとハンドルである。
まずヘッドライトがRAYBRIGとかいうブランドのマルチリフレクターである。定価は1万ン千円もするが、ヤフオクで新品を7500円でゲットしたものだ。転倒ではスリキズが付いた程度だから換えるほどのこともなかったのだが、純正品(6000円くらい)と大して変わらない値段で買えたため、ちょっとだけカスタム心を起こしてしまった。蓋を開けてみれば、RAYBRIGブランドというのは純正OEMと同じくスタンレー電気製であった。何だかちょっと安心だった。それからハンドル。これは純正品だと7000円以上する。最初は旧型VTRの低めの純正ハンドルを取り寄せようかと思っていたのだが、近場の用品店へ出向けばさまざまな形の社外ハンドルが2000円台からゴロゴロと出回っていた。よってこれも迷うことなく社外品を選ぶことにした。ハンドルポストの支持部分にギザギザが付いているのが良かったので(今回タンクが無傷で済んだのはこのギザギザのおかげでハンドルがクランプからずれなかったためと信じている!)、HARDYとかいういかにも頑丈そうな名前のメーカーのを5000円ほどで買ってきた。通常7000円近くするからこれもお買い得感があった。オフ車みたいなブリッジの付いた物々しいハンドルであるが、作りはそれほど大したものではない。なおハンドルには左右にスイッチボックスが付くわけだが、これを固定するためハンドルには穴があいている。対するスイッチの方には凸があるという寸法だ。よって社外ハンドルを取り付ける際は、特定車種専用品で無い限り、スイッチボックス側の凸を切り取るか、ハンドル側へ穴を開けなくてはならない。今回は念のため穴を開けることを考えて実家の父親から電動ドリルを借りてきた。VTRがどうであったかというと、左スイッチはプラスチックの凸があるだけであったのでこれを切り取ったのだが、右スイッチボックスには金属製の凸が付いているためどうしても穴を開ける必要があり、めんどくせーと思いながらも電動ドリルで穴を開けた。なおノーマルハンドルから左グリップを取り外すのは中々苦労であった。水を流しながらマイナスドライバーを突っ込みボンドを剥がした。取り付け時にはまたボンドを塗る。

手作業で直したのは、まずメーターの内部。トリップメーターのリセットダイヤルのつまみがひん曲がって回らなくなっていたので、プライヤで丁寧に真っすぐに直した。前述のメーターカバーそれからメーターのインナーケースはボロボロの粉々なので新品を頼んだが、メーターパネル部の割れは目立つ場所でなかったからプラリペアでくっつけて終わりにした。フェンダーは左先端部が削れてしまったのでバンパーパテを適当に盛って、これまた適当にペーパーがけをして慣らしタッチアップをして済ませた。ただしフォークとの締め付け部付近もひびが入っているのを後から発見したので、今後ここもパテによる補強が要るだろう。ホイールのキズは歪を生じるほどぶつけた感じでは無さそうだったので、黒のタッチアップで終了。ステップ周りのスリキズも全てタッチアップで終了とした。サイドスタンドは足をかけるフックが曲がったのだが力ずくで修正した。ウインカーステーも同様に力ずくでおよその位置へ戻した。チェンジペダルも力ずくで修正したが、もう一度コケて再度修正した場合に折れてしまうかもしれないと思い新品に換えたものだ。よって古いペダルも捨てずに予備として持ち歩くことにした。大体奥多摩へ行くとステップを摺るまでバンクしているので、いつまたコケるか分からない。なおシートが擦れているが、見た目は悪いものの破れやほつれはなく軽症のため放置とした。

フォークは仮作業としてボルトを緩めて左右へぶつけて、前後タイヤを覗き込みながら整列を取っておいた。バイクの正面に進行方向へ向かって立ち、股を開いたまま前に屈んで逆さまにタイヤを覗く。バイク屋がよくやる整列の見方なのだが、何を見ているのか今まで知らなかった。実際覗いてみて分かったが、前後タイヤのフチを目印にして左右の余りを目視で計測しているのだ。なるほど、左右のあまりが均等になれば前後タイヤがきっちり同じ方向を向いていることになる。実際はフロントフォークを一度抜き差ししてしっかりと揃え、その後でリアのチェーン引きを調整する順だが今回は仮にフロントをリアにあわせておく。フォーク自体にも長い金属棒をトップブリッジ付近とアクセルシャフト付近へ平行になるように取り付け、2本の棒が平行になるか確認したが問題ない。
ところがいざ走ってみると何だかハンドルが左を向いている気がする。よってつい先週だがフォークを引っこ抜いて曲がりを点検してみた。ステムとの締め付け部分で曲がりが生じているかもしれないと思ったからだ。フロントを浮かすため、300円ほどで鉄パイプを購入してきた。こいつを2本のウマと合わせて、写真の要領でエンジン下部のエキパイ付け根あたりで車体を支えてフロントのジャッキアップを行う。だがいざフォークを抜いてみれば目視や触った感じの曲がりはないようだ。さすがこのクラスにしては頑丈な足回りだけある、一安心。
と思いきや!取り付けの際フォークをステムとトップブリッジへ挿し込むと、右フォークは素直に入るのに左フォークはトップブリッジに挿したとき微妙な抵抗を感じる。むむむ。左右のフォークを入れ替えて同じことを試してみた。フォークを入れ換えても引っかかるのはステムの左側ということが分かった。つまりフォークでなくステムが曲がっているらしい…。それに走行中にハンドルが曲がって見えるのは、もしかするとトップブリッジのハンドルクランプ部が歪んでいるような気配もある。ステムとトップブリッジが曲がってるならフォークも少なからず歪んでいるはずだ。よって被害状況に1点追加である。

・ステムとフォークが曲がった

パーツリストをめくって部品代を確かめる。ステムとトップブリッジで25000円、フォークのインナーチューブは1本13000円…。た、高い…全部新品交換したら5万以上かかる。
実は以前カタナに乗ってて事故にあった際お世話になった「曲げの達人」的ショップを知っている。フレームからステムからフォークから何でも自前で修正してくれるお店だ。修正料金はサイトでの紹介を見る限りフォーク2本とステム全部込みで2万円で済む。
本日試しに訪問してみた。やはり2万円。おまけにステムはトップブリッジ込みで同時に修正してくれるという。2日悩んだが、ここに至ってとうとう自力復活ギブアップ!新品交換はやめてショップにお願いしよう。バイク屋のお世話になるのは久しぶりだなあ…。ただし、工賃を浮かすため車体持込ではなく自宅でフロントのみをバラして持っていくことにした。フォークをステムごと預けるのである。幸いフォークはインナーチューブを抜く必要が無いという。実はこのインナーチューブを外す作業はやったことがないので面倒だろうなあと思っていたのだ。

ということで、明後日23日にはフロント周り修正をショップへ依頼する予定としている。VTRのハンドルが真っ直ぐになるのはいつの日であろうか…。直ったらフォークオイル交換とリアサスイニシャル調整で硬めに振ってみたい。せっかくの何ともいえない新タイヤもフルに使ってみたい。春には無事奥多摩へ遊びに行きたいなあ。
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