出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

なぜ、家電?

2006年09月11日 | 出版の雑談
トーハンから送られてくる計算書に、いろんなものが同封されてくる。トーハンからのお知らせ(だいたいセミナーのお誘い)もあるし、ただのチラシもある。

チラシの中で気になったのは出版経理のソフトで、これだけは買おうか悩んだ(結局買ってない)。他にはレンタカーの法人カードのチラシもあって、最初に来たのが日産だったのですぐ作った。後からトヨタのも来た。

で、7月分だったか8月分の計算書に、家電メーカーの特別セールのお誘いが入っていた。メーカーの一押しがテレビだったので、買い替えを検討中の母にそのチラシを渡しておいた。

土曜日がそのセールの日で、母は朝から張り切っていた。「いらないものを買わないように」父がついていくことになり、「機械に弱い年寄り層のサポートで」私と友人もついていくことになった。

後楽園の何とかホールの入口には、「株式会社トーハン様」という張り紙があったが、他の会社の張り紙はない。中に入ると、○○電気と書かれた袢纏を着た人たちがいて、電器屋さん(メーカーのお客さん)らしい。で、そのお客さんらしき人たちがいっぱいいて、吉幾三の歌を聴いていた。

商品に提示されていたのは、「これで特別セール?」と思うような値段だったが、それが最終の価格じゃなかった。電器屋さんの割引率がいろいろ違うので、客にはわからないようになっているらしい。

「トーハン様ご招待」の母は、今秋モデルのテレビを量販店の3割引きくらいで買った。私たちもその安さにビックリした。

ところでそのメーカーだが、私がサラリーマン時代に勤めていたゼネコンでいくつも工場を建てている。特別セールも何回か行ったことがある。だから、もともと同業他社よりは親近感があったんだが、今回はトーハンである。

なぜ、トーハン?

仮に、他にも○○製菓とか○○ギャラリーとか○○美容室とか、家電とあまり関係なさそうな会社が招待していたら、あまり疑問には感じなかったかもしれない。でも、トーハンだけ。

トーハンの人にきくと、人の質問には答えず(なんとなく詳細は語りたくないような顔つき)、「版元や書店を招待している」という返事が返ってきた。やっぱり謎だ。おまけに、電器屋さんよりいい割引率。

ともあれ、母は大満足。その後、昼ごはんをみんなで食べて帰ってきた。初秋の休日を楽しく有意義に過ごせてありがたかったが、それがトーハンのおかげだっちゅうのが少々情けなかった。

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