１７日に「自分の感受性くらい」という詩をアップしました。
今日、新聞を開いてびっくりしました。
その詩を書かれた茨木のり子さんの訃報が伝えられていたからです。
アップして２日後だっただけに。
新聞に彼女のプロフィールが書かれていました。
大阪生まれ。
帝国女子薬専（現東邦大薬学部）卒。
５０年ごろから詩作を始め、５３年に詩人の川崎洋さんと詩誌「櫂」を創刊。
５５年に第１詩集「対話」
５８年に第２詩集「見えない配達夫」
・・・・・
９９年の「倚りかからず」は詩集としては異例のベストセラー。
著書はほかに、詩集「鎮魂歌」 「人名詩集」 「自分の感受性くらい」
エッセイ集「言の葉さやげ」 「詩のこころを読む」
鋭い批評精神とヒューマニズムに打ち出されたみずみずしい表現で戦後女性の生を歌い上げた詩人。
わたしが一番きれいだったとき
茨木のり子
わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした
わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達が沢山死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落してしまった
わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆発っていった
わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしの心はかたくなで
手足ばかりが栗色に光った
わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた
わたしが一番きれいだったとき
ラジオからはジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった
だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように
ね
心からご冥福をお祈りします。
今日の私の小さな幸せ
車の運転もできるようになったので今日から仕事に復帰しました。
席がなかったらどうしようって心配しましたが、かろうじて（？）ありました。
私も茨木のり子さんの訃報、びっくりしました。
tamiさんのブログで詩を読んだばかりだったし、勝手にコピーさせてもらって、自分のブログで紹介して・・・。
そしてコメント残してくれた人が中学の時教科書に載ってたって話してたから、勝手にこれかなぁと思ってコメント欄で「わたしが一番きれいだったとき」を載せたばかりだったんです。で、今ここにきて同じ詩をまた読んで・・・。
心からご冥福をお祈りします。
それにしても、今日の詩は凄い詩ですね。華やかであるべき青春時代を戦争一色の暗い社会の中で生きた茨木さん。この詩を読んで、「自分の感受性くらい」と「ばかもの」と叫んだ意味を理解できましたよ。
どんな社会であろうと、どんな環境であろうが、嘆くことなく自分自身の感じ方を大切にしなければいけないと言いたかったのでしょうね。
ところで、今の長野は、日当たりの良い所は雪は殆んどありません。でも、日陰には根雪がまだ残っています。
鳥たちが子育てを始めたら、カマキリの羽化も近いかもしれませんね。カマキリの子の殆んどは小鳥たちの餌ですからね^_^;
運転できるようになったんですね。おめでとうございます。でもまだぎこちないかと思うので気をつけてくださいね。
職場復帰おめでとうございました。
ブログ何時も楽しみに拝見してますよ♪
ｐｅａｃｈさんもいつもご自分の言葉で詩を書かれていますよね。
「わたしが１番きれいだったとき」も「自分の感受性くらい」も心の奥に入ってきますね。
私ね、本当にびっくりしたんです。何気なく茨木さんの詩を載せたんです。その２日後だったでしょ。それが２週間後とか１ヶ月後とかだったらそんなになかったかもしれないんですけど。
本当に心からご冥福をおいのりするばかりですね。
ｐｅａｃｈさんの詩も楽しみにしていますからね。（笑）
本当、席があって、ホッとしました。（笑）
左手はプチギブスで自分でとりはずせるので、ひさしぶりにお風呂につけてあげました。「いいお湯だぜ」って中指が喜んでいました。
その中指をゴミ袋に包まれた右手が羨ましそうな目でながめていました。（笑）
ちびっこかまきりは小鳥のえさ？
まあ、あれだけぞろぞろでてくるのだから小鳥のえさになるのは想定内ということでしょうか？
長野にも春がきているんですね。
「冬のソナタ」のパチンコ台がもう名古屋でお披露目されたそうです。
開店前、女性がずら～と並んでいるのがテレビに映し出されていました。
「一回もパチンコやったことがありません」
とか言う女性がパチンコ台のヨン様写真に撮っていました。
ぜ、ぜ、ぜった～い、行ったら駄目ですよ。
パチンコ屋さんでヨン様見るくらいなら韓国に又行ってきてください。（笑）
うわ～遊びに来てくれたんですね。
猫ちゃん、帰って来ましたか？
過保護にされていたシクラメンちゃんはまだ咲き続けていますか？
カズさんもお元気ですか？
いきなりの質問攻め。(笑）
もうすっかりお仕事も慣れたようですね。
その上内職までされるとか！
凄い！でも頑張りすぎるとエネルギーすぐなくなります。ゆっくりゆっくり・・・。
又来てくださいね。
ただもう、亡くなったあの人に、いまは
「ありがとう」としか言えません。
ありがとう。
彼女が、なくなっても、その詩の言葉は
生き続けると信じています。