心のゆとり

 

朝から雨が、音をたてて降りました。

春の雨は優しく感じますが、秋の雨は冷たい。

濡れると風邪をひきそうです。

 

しっかりと秋が、秋らしくなってきています。

 

 

「ママ、だっこ～。ママ、だっこ～」

 

と、スーパーの店中に男の子の泣き声が、響きわたっていました。

あら、あら、ちょっと抱いてあげればいいのに・・・・

などと無責任なことを、子育ての先輩のおばちゃんは思いました。

 

レジにむかうと、泣き声のちびっ子を発見。

抱いてあげられないはずです。

ママは弟君を片手に抱いて、片手には買い物かごを下げていました。

そのママにしがみついて

「ママ、だっこ～」

と、泣きじゃくっていました。

あ～二人をだっこするのは、清原じゃないと無理だわね～。

 

若いママは無表情。

そう、こういう時って、無表情になるね。

わかるわかる。

 

お兄ちゃんも抱いてもらえないことは、１００も承知。

でもね～、わかっちゃいるけど

♪やめられない、とまらない・・・・

 

おばちゃんでよかったら、だっこしてあげようか？

なんて言ったとしても、ママじゃないとだめなのよね、こういう時は。

レジの女性も、「あ～ママは大変だ～」

という顔をしています。

 

そして、ふっとまたその親子の方を見ると、何とママは、がばっとお兄ちゃんも横抱きにしたではないですか！！！

やるな～、ママ！！

 

私、その後のことを色々想像しました。

夜、この子たちのパパが帰ってくる。

このママは、今日、スーパーでお兄ちゃんがだだをこねて困らせたことを話すだろう。

パパは

「そうか～それは大変だったな～。

今度の週末は僕が子供たちの面倒を見るから、買い物でもゆっくりしておいで」

なんて言ってあげてくれたらいいな～。

 

「俺は、そんな愚痴を聞くために家に帰ってるんじゃないぞ。

俺だって仕事が大変なんだから！！」

プリプリ。

なんて、言わないで欲しいな～。

 

近頃、母親が、子供を殺してしまう事件が続いています。

でも、どの事件も、父親の姿が見えないんですね。

 

どこのお父さんも、確かに大変。

物価はあがるけど、給料はそんなにあがらない。

ノルマの嵐です。

その上、すぐにリストラっていう４文字も、ちらつかされそうだし。

 

 

心にもお金にもゆとりがなければ、お互いを思いやる気持ちがなくなります。

お互いを思いやれるゆとりのある生活。

政治家さん達も、選挙のことばかり考えてなくて、もっとみんなが心にゆとりが持てる生活ができるにはどうすればいいか考えてほしいな～。

 

なんて、あのお兄ちゃんの

「ママ、だっこ～」

を聞いて、そんなことを思いました。

 

ちゃんちゃん。

 

今日の私の小さな幸せ

 

金木犀の香り、今日、かぎました。

秋の香りです。

香りがして、はじめて花が咲いているのに気づきました。

写真にもとってはみたのですが、写真うつりがいまいち。

香りよし、姿よしでは、いいとこ持っていきすぎ。

金木犀はこれでいいのよね。