原発工程表、どういう根拠?作業員が達成に疑問(読売新聞) - goo ニュース
東電の工程表、海外は一定評価も楽観戒め(読売新聞) - goo ニュース
ここに東京電力が発表した福島第1原発事故収束に向けた工程表を書き出してみると、
ステップ1の具体策として「圧力容器に窒素ガスを注入」「燃料上部まで格納容器を水で
満たす」「汚染水の保管、処理施設の設置」「原子炉の熱交換機能の検討・実施」の後、
ステップ2の具体策「使用済みの核燃料プールへの注入の遠隔操作」「汚染水の処理、
再利用」「原子炉建屋全体を覆うカバーの設置」「避難指示、計画的避難、緊急時避難
準備区域などの除染」を最長でも9ヶ月程度で終わらせるらしいのである。要するに
放射線抑制を今年中に終了させるということを示しているのであるが、この工程表は
今年中に終わらせるという前提で制作されたものでしかない。この机上の空論でもって
とりあえず世論をおとなしくさせようという魂胆がみえみえであるのだが、この空論が破綻
した後に、東京電力が次にどのような空論をかざしてくるのか見ものではある。ちなみに
ニューヨーク・タイムズ紙の「東電が“野心的な”計画を提示」という意図は肯定的な
受け止め方ではなくて皮肉だと思う。