トリップアドバイザー、「行ってよかった美術館&博物館ランキング2011」を発表(インターネットコム) - goo ニュース
先日、上野の国立西洋美術館で催されている「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」を見に
行った。もちろん目的は「着衣のマハ」を見ることだった。意外と接近して見ることが出来る
展示方法が良かった。ゴヤが「着衣のマハ」の前に「裸のマハ」を描いている理由は
「裸のマハ」があたかも“ヴィーナス”のように見倣されており、それは後のゴヤの素描画
から判断するならば恐らくゴヤの本意ではなく、「裸のマハ」は“崇拝”ではなく“欲情”の
対象として描いた物だとはっきりさせたかったからだろう。ゴヤはギュスターヴ・クールベや
エドゥアール・マネの流れを汲む“反体制派”だと思う。ところでNHKの「日曜美術館」で
「永遠のマハ ~ゴヤが見つめた女性たち~」の回に山本寛斎がゲストとして出演して
いた。いつものことながら山本の意見は相変わらずの精神論で全く面白くなかった。