楢山節考('58)
1958年/日本
物語られない殺人事件
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
本作が制作された1958年当時とすれば、その余りにも残酷な物語性故に敢えてリアリズムを避けて歌舞伎の様式を取り入れたのであろうという山田洋次監督の意見はもっともで、それ故にラストで唐突に現れる蒸気機関車と「おばすて」という駅名が効果的に観客をショックと共に現実に引き戻すのであるが、木下恵介監督の制作意図は、父親の又やんをロープで縛って楢山に捨てに行く途中で、断固拒否する父親を又やんの息子が崖から突き落として殺したり、母親のおりんを楢山に置き去りにしてきたばかりの息子の辰平がその様子を見て、又やんの息子と取っ組み合いになった弾みで又やんの息子を崖から突き落として殺すという、「楢山節考」というインパクトの強い物語の中で霞んで隠れてしまう殺人事件を明るみにすることだと思う。
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