Dire Straits - Sultans Of Swing (Official Video)
ダイアー・ストレイツの「悲しきサルタン」を和訳しようと思った理由は、『アラジン』(ガイ・リッチー監督 2019年)を観ていて、サルタンとはイスラム諸王朝の君主、つまり権力者の称号だと気がついたからである。
「Sultans Of Swing」 Dire Straits 日本語訳
君は暗闇の中で身震いしている
公園では雨が降っているから
でもそんな時に
河の南側で君は立ち止まる
君は準備万端なんだ
四分の四拍子でディキシーを奏でているバンド
その音の響きを聴いて君は心地よくなる
君は中に足を踏み入れたが客はほとんどいない
雨を避けようと入って来る人々に合わせて
ジャズが始まる
他の場所にもライバルはいるが
あのホルン奏者たちがあの音を響かせるんだ
音は遥か南
南に下って
ロンドンの街へ届く
ジョージのギターを見てみろよ
彼はあらゆるコードに精通している
彼のリズムの精確性はギターに一切の喜怒哀楽を許さないことは覚えておけ
彼が十八番を演奏するために
照明のもとに立つ時に
左利き用の古いギターだけが正確に曲を再現させられる
成功しようがしまいがハリーは気にしない
彼には仕事があるし
それで十分なんだ
彼はホンキートンクも演奏することができるが
それは金曜日の晩にとっておく
サルタンたちとするからね
俺たちは「スウィングのサルタン(スウィングの君主)」なんだ
その時若者の集団が隅でのらりくらりしている
すっかり酔っていて
一張羅の茶色の半ズボンと厚底靴を身にまとっている
彼らはトランペットを吹いているバンドには見向きもしない
それはロックンロールと呼ばれるものではないから
その時サルタンたちは
彼らはクレオール系の音楽を演奏している
やがて男がマイクの前に立って
時の鐘が鳴ると同時に最後を告げる
「おやすみなさい。ご帰宅の時間です」
そしてついでにもう一言
「俺たちがサルタン
俺たちが『スウィングのサルタン』だ」と
ここで「スウィングの王様」ではなく「スウィングのサルタン」と呼称しているのは彼らがロックンロールではなくホンキートンクやクレオールなどの傍系の音楽を演奏しているからだと思う。
Dire Straits "Sultans of swing" | Archive INA
(Dire Straits) Sultans of Swing - Gabriella Quevedo