MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ヴィクトリア女王 最期の秘密』

2019-02-17 00:54:27 | goo映画レビュー

原題:『Victoria & Abdul』
監督:スティーブン・フリアーズ
脚本:リー・ホール
撮影:ダニー・コーエン
出演:ジュディ・デンチ/アリ・ファザル/マイケル・ガンボン/エディー・イザード/ティム・ピゴット=スミス
2017年/イギリス・アメリカ

作品の出来よりも気になる女王の男性遍歴

 本作の主人公であるヴィクトリア女王を同じジュディ・デンチが演じているということからしても本作は『Queen Victoria 至上の恋』(ジョン・マッデン監督 1997年)の続編と言えるものである。
 1861年に42歳の若さで夫のアルバートが亡くなり、失意の底に沈んでいたヴィクトリア女王はまだ24歳だったのだが、やがてバルモラル城の屋外使用人だった35歳のジョン・ブラウンを寵愛するようになり、ブラウンが1883年に56歳で亡くなった後、本作で登場するインドのアグラで刑務所の記録係をしていた24歳のアブドゥル・カリムが女王即位50周年記念式典で記念金貨「モハール」を献上しにやって来た1887年に知り合い、ヴィクトリア女王が亡くなる1901年まで「ムンシ」として傍で仕えるようになるのだが、81歳で女王が亡くなった後、インドに戻され1909年に46歳で亡くなる。
 もはや映画の出来よりもヴィクトリア女王のこのような「男性遍歴」を辿った原因が気になるのだが、それを理解するには家族が多すぎて複雑すぎる。


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