MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『イット・カムズ・アット・ナイト』

2019-02-14 00:56:51 | goo映画レビュー

原題:『It Comes at Night』
監督:トレイ・エドワード・シュルツ
脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
撮影:ドリュー・ダニエルズ
出演:ジョエル・エドガートン/クリストファー・アボット/カルメン・イジョゴ
2017年/アメリカ

「実存」を問うホラー映画について

 未知の病原体の感染から逃れるために主人公のポールは妻のサラと息子のウィルと共に森の奥にある自宅に閉じこもっており、感染してしまった妻の父親のバッドを殺して地面に穴を掘って死体を燃やしてしまう。
 そんな時に、トラヴィスがポールの家に侵入し、家族のために飲料水を探していると事情を説明されたポールは車でトラヴィスの家まで向かい、妻のキムと息子のアンドリューを連れて戻って来て、2組の家族が一緒に住むことになる。
 ところがポールたちが飼っていたスタンリーという名前の犬が大怪我をして戻ってきた際に、勝手にドアを開けてしまったアンドリューが感染しているのではないかという疑いを持ったポールの家族がトラヴィスの家族と仲たがいしてしまい、トラヴィスたちは出て行くというのだが、感染した者を放っておくわけにはいかないポールたちは3人とも射殺してしまう。しかし実はウィルも感染しているのではないかという疑惑が生じてしまい、それではウィルもアンドリューのように射殺できるのかどうかということで、ラストにおいてポールとサラは悩んでいるのである。
 本作はホラー映画というよりも「実存主義」を巡る作品のように思う。理屈としては理解できるのだが、映画として面白いかどうかはよく分からない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする