MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ハードコア』

2017-04-10 00:02:47 | goo映画レビュー

原題:『Hardcore Henry』
監督:イリヤ・ナイシュラー
脚本:イリヤ・ナイシュラー
撮影:セルゲイ・ヴァルヤエフ/アンドレイ・デメンティエフ/イリヤ・ナイシュラー/パーシャ・カピノス
出演:シャールト・コプリー/ダニーラ・コズロフスキー/ヘイリー・ベネット/ティム・ロス
2015年/ロシア・アメリカ

「ロシア風」のオチについて

 まるで『ゴースト・イン・ザ・シェル』(ルパート・サンダース監督 2017年)の冒頭のシーンのように主人公のヘンリーがとある研究室のベッドの上で目覚めた時、いつの間にか記憶に無い大事故により左の腕と脚を失っており、ヘンリーの妻と称するエステルによりハイテクの腕と脚を取り付けられ、隣の部屋に移されたと同時にある集団に急襲され、命からがらエステルと共に脱出すると、乗っていたのは飛んでいる飛行機の中で、ハイウェイに降り立ったものの、そこでも見知らぬ敵に命を狙われ続けるのである。
 それでもヘンリーが頑張って戦い続ける理由は、妻のエステルを救うためだったのであるが、実はエステルは敵の首謀者であるエイカンとグルだったことを知る。ヘンリーは戦闘のデータ収集のために「泳がされ」ていたのであり、超能力を操るエイカンに勝ち目は無いはずだったのだが、ヘンリーは幼少の頃にいじめられた時に、自分の父親に叱咤激励されたことを思い出し、エイカンに反撃して勝ってしまうのである。結局、最後は他人の愛よりも肉親の愛が勝るというオチがロシアっぽいような気がする。


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