原題:『Despicable Me 2』
監督:ピアー・コフィン/クリス・ルノー
脚本:シンコ・ポール/ケン・ダウリオ
出演:スティーヴ・カレル/クリステン・ウィグ/エルシー・フィッシャー/ベンジャミン・ブラット
2013年/アメリカ
キャラクターとストーリーのギャップについて
観賞後の感想は、前作『怪盗グルーの月泥棒 3D』(ピエール・コフィン/クリス・ルノー共同監督 2010年)のレビューに書いたことと変わらない。グルーとミニオンのキャラクターに頼りすぎてストーリーは相変わらず面白くない。例えば、グルーが女性に対して奥手になった原因は、学校で女の子たちに嫌われたトラウマがあるからなのだが、そんなグルーの目の前に美人捜査官のルーシー・ワイルドが現れ、結婚するまでのその紆余曲折が単純すぎてグルーがトラウマを克服したという説得力に欠けると思う。しかし興行的には大成功しており、評判も良いから、この傾向が今後も続くと思うと、キャラクターが好きなだけに個人的には残念でならない。